以前、「レースへの期待コメント」を受けて、実際のレース結果を検証すると面白いと書きました。レース後のジョッキーのコメントが、次走にどう生かされているのか。その検証も一興ではないでしょうか。
もしレース直後に「わからない」と言ったジョッキーが次走でも同じ馬に乗っていれば、その後何か思い当たることがあったはずです。新聞には載らない敗因を、案外的確に陣営に話しているのかもしれません。そしてその対策もしっかりとれているはずなのですが……そこが競馬の難しいところではあります。
●すみい・かつひこ/1964年石川県生まれ。2000年に調教師免許取得、2001年に開業。以後17年で中央GI勝利数24は歴代3位、現役では2位(2018年5月20日終了時点)。ヴィクトワールピサでドバイワールドカップ、シーザリオでアメリカンオークスを勝つなど海外でも活躍。引退馬のセカンドキャリア支援、障害者乗馬などにも尽力している。引退した管理馬はほかにカネヒキリ、ウオッカなど。『競馬感性の法則』(小学館新書)が好評発売中。2021年2月で引退することを発表している。
※週刊ポスト2018年6月8日号