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2018.06.14 07:00  週刊ポスト

これからの季節に食べたい!「冷やし中華麺」全国名店4選

涼拌麺 1350円(醤油だれ)(撮影/小松 潤)


●龍亭(宮城県・冷やし中華)

 冷やし中華の発祥は諸説あるが、仙台市「龍亭」も発祥の店のひとつとして知られている。夏場の売り上げ低下の打開策に冷たい麺を開発し、昭和12(1937)年に「涼拌麺(リャンバンメン)」として売り出した。

「当時はエアコンもなく、熱くて脂っこい中華は夏場に敬遠されていたんです。そこで冷たい麺料理の涼拌麺を始めました。拌麺=中華の和えそばはうちわで煽いで冷ました茹で麺を使いますが、日本のざるそばに倣って冷水でしめた茹で麺に具材を盛り、名前に“涼”をつけました。

 チャーシューやトマトがのった涼拌麺は当時としてはハイカラな食べ物で価格も高く、ラーメン1杯が10銭の時代に25銭ほどだったようです。戦時中の物資不足で一時期お休みをしましたが、戦後に再開。ちんどん行列で街を練り歩いて、華々しく再開を告げました」(4代目の四倉暢浩さん)

 バブル時代のグルメブームで仙台の冷やし中華が脚光を浴びて全国からファンが押し寄せ、龍亭でも夏のメニューから主力商品に昇格。注文が殺到し、時短のために具材を別盛りで出すようになったそう。チャーシューや蒸し鶏、くらげなどの具材は前菜としても楽しめる本格的な味で、具材を肴に一杯やりながら麺を待つ客も多いのだとか。

 丸鶏や香味野菜からとった清湯スープにはレモンとオレンジの絞り汁が加えられ、麺をすすれば、フルーティな香りと甘みが心地よく喉を通る。酸味がマイルドで、ほとんどの客がスープを飲み干してしまうという。

 誕生から80年。地元に根付き、雪の日にも仙台冷やし中華を求めて全国から客が訪れる。

・住所:宮城県仙台市青葉区錦町1-2-10キクタビル105
・営業時間:月~土11時~14時半(L.O.)、17時半~21時(L.O.)/日・祝:11時~14時半(L.O.)、17時~20時半(L.O.)
・定休日:不定休(主に火曜日)

※週刊ポスト2018年6月22日号

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