スポーツ

ロシアW杯グッズ探訪 「モノポリー」で日本が屈辱格付け

下のほうに「日本」があるが…

 ロシアW杯がいよいよ開幕。現地は盛り上がっているのか。サッカー取材を続けているフリーライターの竹田聡一郎氏が、ニッポン初戦の地・ロシア西部のサランスクから「まあまあ攻めているオフィシャルグッズ」をリポートする。なんと、あの世界的ボードゲームで日本が……。

 * * *
 サランスクのW杯オフィシャルショップは、街のランドマークの大聖堂「カフェドラリニ・サボール・フェオドラ・ウシャコヴァ」のすぐ脇、「Rio mall」の3階、シネコンの手前にある。

 広さは日本のコンビニの半分、といった感じだが、所狭しとオフィシャルグッズが並ぶ。過去の大会と比較しても点数は多いのではないか。

 定番のキーホルダーやぬいぐるみ、サッカーボールクッション、マグカップ、ステッカーなどは当然取り揃えてあり、衣服系はシャツやウエアが1000~3000ルーブル(日本円で約1800~5400円。以下同)、リュックが2215ルーブル(約4000円)といった値付けだ。

 そして、さすがはアルコール大国。ビールグラスだけでもヴァイツェン用(390ルーブル、約700円)、ジョッキタイプ(440ルーブル、約800円)などがあり、さらにウォッカ用だろうか、ショットグラス(3個セット585ルーブル、約1050円)もおさえている。

 印象的なのは、子供向けのグッズが多いことだろうか。売り場の半分近くは子供向けのものだ。定規(75ルーブル、約130円)、色鉛筆(85ルーブル、約150円)、スティックのり(95ルーブル、約170円)など、文房具が充実していて安い。シャボン玉(80ルーブル、約140円)やキックボード(大9300ルーブル、約1万6700円/小4350ルーブル、約7800円)まであった。

「子供向けの商品は多いわね。ザビワカは人気だから」

 そう教えてくれたのは、ブロンドが輝くショップ店員の美女だ。ザビワカとは大会公式マスコットで、ロシア語で「点を取る」という意味の名前を持つ狼のキャラらしい。

 店が混んでいなかったこともあって、彼女はドイツ代表のマッツ・フンメルス顔負けのマンマークで「これは? こっちは?」と次々に買い物を提案してくれるのだが、それがトランプ(320ルーブル、約580円)とかスコアノート(160ルーブル、約290円)とか、独特のセンスだった。最終的には1万2990ルーブル(約2万4000円)の大会公式球「テルスター」を勧めてきたので、「一番高いじゃんか」とつっこむと、「いや、一番高いのはこれよ。こっちにする?」と、蠱惑的に指す。その先には、150cmもあるザビワカぬいぐるみ(99000ルーブル、約17万8000円!)が立っていた。ぬいぐるみというより剥製レベルだ。誰が買うんだ。

関連記事

トピックス

大阪・関西万博内の『景福宮』での重大な疑惑が発覚した(時事通信)
《万博店舗スタッフが告発》人気韓国料理店で“すっぱい匂いのチャプチェ”提供か…料理長が書いた「始末書」が存在、運営会社は「食品衛生上の問題はなかった」「異常な臭いはなかった」と反論
NEWSポストセブン
63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志さん
《63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志》不良役演じた『ビー・バップ』『スクール☆ウォーズ』で激変した人生「自分の限界を超える快感を得ちまった」
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
サッカー界のレジェンド・釜本邦茂さんが「免許返納」密着取材で語っていた「家族に喜んでもらえることの嬉しさ」「周りの助けの大きさ」
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがニューシングル『Letter』をリリース(写真・左/AFLO、写真・右/Xより)
羽生結弦の元妻のバイオリニスト・末延麻裕子さん、“因縁の8月”にニューシングル発売 羽生にとっては“消せない影”となるのか 
女性セブン
中学生記者・川中だいじさん(14)が明かした”特ダネ”の舞台裏とは──
「期末テストそっちのけ」中学生記者・川中だいじさん(14)が抜いた特ダネスクープの“思わぬ端緒”「斎藤知事ボランティアに“選挙慣れ”した女性が…」《突撃著書サイン時間稼ぎ作戦で玉木氏を直撃取材》
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
メキシコ五輪得点王・釜本邦茂さんが語っていた“点取り虫”になる原点 “勝負に勝たなければならない”の信念は「三国志」に学んでいたと語る
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴行動画に批判殺到の花井組》社長らが書類送検で会社の今後は…元従業員は「解体に向けて準備中」、会長は「解体とは決まっていない。結果が出てくれば、いずれわかる」と回答
NEWSポストセブン
雅子さまのご静養に同行する愛子さま(2025年8月、静岡県下田市。撮影/JMPA) 
愛子さま、雅子さまのご静養にすべて同行する“熱情” そばに寄り添う“幼なじみ”は大手造船会社のご子息、両陛下からも全幅の信頼 
女性セブン
猫愛に溢れるマルタでは、動物保護団体や市民による抗議活動が続いているという(左・時事通信フォト)
《深夜に猫地面にたたきつける動画》マルタで“猫殺し”容疑で逮捕の慶應卒エリート・オカムラサトシ容疑者の凶行と、マルタ国民の怒号「恥を知れ」「国外に追放せよ」
NEWSポストセブン
大神いずみアナ(右)と馬場典子アナが“長嶋茂雄さんの思い出”を語り合う
大神いずみアナ&馬場典子アナが語る“長嶋茂雄さんの思い出”「こちらが答えて欲しそうなことを察して話してくれる」超一流の受け答え
週刊ポスト
夜逃げした「郷土料理 たち川」に、食品偽装があったという(左はinstagramより、右は従業員提供)
「飛騨牛はホルスタイン、天然鮎は養殖モノ…」岐阜・池田温泉、町が委託したレストランで“食品偽装疑惑”「仕入れ先が減り、オーナー自らスーパーで割引の商品を…」【7月末に夜逃げしていた】
NEWSポストセブン
デコラファッションで小学校に登校していたいちかさん、中学生となり衝撃の変貌を遂げていた…!
《デコラ小学生が衝撃の変貌》グリーン&ゴールド髪が“黒髪少女”に大転身「ほぼスッピンのナチュラルメイクで中学に登校する」意外な理由とは
NEWSポストセブン