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2018.06.16 07:00  NEWSポストセブン

米朝首脳会談での駆け引きを握手と仕草から心理士が分析

米朝首脳会談の駆け引きを分析

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、米朝首脳会談での、二人の元首の心理的駆け引きに注目。

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 北朝鮮の真剣さが「最初の1分でわかる」とトランプ大統領が話していた、史上初の米朝首脳会談が終わった。

「成果がなければ席を立つ」と北朝鮮をけん制していたトランプ大統領だが、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長とともに共同宣言に署名し、何度も笑顔を見せて会談の成功をアピールしていた。確かに握手の仕方を見れば、思惑通りに会談を進めることができたと思っているだろうと分析できる。

 この会談では、トランプ大統領が最初にどんな握手をするのか注目されていた。まず両側から登場した二人が交わしたのは対等な握手だ。先にトランプ大統領が歩み寄りながら手を指し出し、すぐに金委員長も手を出して近寄っていくが、トランプ大統領はそれ以上手を伸ばそうとしないまま握手した。相手との関係性が測れていないからだ。

 だがトランプ大統領の指先は白くなり、握手していた肘が横に張り出していた。力を入れたことがわかる。握り合うとその笑顔が一瞬、やや歪んだ。おそらく金委員長も力を入れて握り締めたのだろう。金委員長の右肩近くを軽く叩く。金委員長は表情を緩めたが、握手を終えると表情が強張った。トランプ大統領の圧力かなりが強かったのだ。対等に見せかけながらもトランプ大統領が心理的優位に立ったようだ。

 1対1の会談では、椅子に座って手を広げ指先だけを合わせて下に向けていた大統領。自信家によく見られる「尖塔のポーズ」という合掌に似た仕草だが、無意識の優位性を表すといわれる親指を、さらに上に向けるのが大統領の癖だ。金委員長はトランプ大統領の右側に座り、大統領側の肘かけに身体をもたせかけた。身体を相手に近づけると好意的な印象を与えやすく、大統領の話が聞きたい、話がしたいというアピールにもなる。トランプ大統領は、そんな金委員長の話を顎を上げて聞いていた。

 側近を交えての拡大会談でも、テレビ映像を見る限り、真ん中に座るトランプ大統領は椅子の背にもたれ、金委員長は前に身を乗り出している。トランプ大統領が手のひらを上に向けて指し出し、握手を求めた。明らかに最初とは違う握手だ。トランプ大統領は確実に主導権を取りにかかった。この形は相手を敬い自分が下手に出ているようだが、実は相手の手首を上に持ち上げることで、相手の動きを封じることができる。

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