舛添:そうそう。でも、右でしたら「拉致問題で頑張りましたね」「あなたなら靖国に必ず行ってくれますね」といって中山恭子さんや山谷えり子さん(元国家公安委員長)に投票するんですよ。
大衆に街頭演説しても投票所に行ってくれるのかすら分からない。だから候補者は、より確実な右を狙うわけです。右寄りの言葉を言うほど票が見込める。言うのは“タダ”で、お金はかかりませんからね。
※『女政治家の通信簿』刊行記念トークショー(6月13日、八重洲ブックセンター)より。
【プロフィール】
ふるや・つねひら/1982年、札幌市生まれ。文筆家。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。インターネット、ネット右翼、若者論などを中心に言論活動を展開。近著に小説『愛国奴』、『女政治家の通信簿』。
ますぞえ・よういち/1948年福岡県北九州市生まれ。1971年東京大学法学部政治学科卒業。2001年参議院議員(自民党)に初当選し、厚生労働大臣等を歴任。2014年2月、都知事就任。2016年6月、辞任。近著に『都知事失格』。