そればかりか、6月19日、初めて記者会見に応じた首相の「腹心の友」加計孝太郎・加計学園理事長まで、記者の質問に議論のすり替えや「記憶も記録もない」という首相と同じ「信号無視話法」を駆使し、わずか25分で一方的に打ち切った。
安倍首相を筆頭に、佐川宣寿・前国税庁長官、柳瀬唯夫・元総理秘書官、そして加計理事長と“安倍一味”に共通する態度からは、これからこの国の政治腐敗がどれだけ広がろうと、「総理の友人ならおかまいなしで、国民への説明責任もいらない」という信号無視の暴走政治が始まることを示唆している。
安倍首相は今国会2回目の党首討論でついにこんな言葉まで繰り出した。
「(党首討論の)歴史的な使命が終わってしまった」
信号無視どころか、信号機を壊し始めたのだ。そして政治の暴走は止まらなくなる。
※週刊ポスト2018年7月13日号