中国のマカオ特別行政区では昨年末、マカオ中心部の土産物品店を家宅捜索したところ、店内から高級ブランドとして知られる「中華」ブランドの偽タバコ610箱、およそ3万パタカ(約45万円)相当を押収。これに先立ち、マカオに隣接する中国・広東省珠海市公安局と同市たばこ専売局が数回にわたる偽造タバコの一斉摘発を行ったところ、37万元(約630万円)相当の「中華」、「紅塔山」、「黄鶴樓」ブランドの偽造タバコを押収している。
警察によると、珠海からマカオへ「水客」と呼ばれる、いわゆる越境運び屋によって偽たばこが流入していることが判明し、マカオ税関へ情報提供があったという。
警察ではこれらの偽造タバコが雲南省の偽タバコ製造工場から運ばれた可能性もあるとみて、犯人を取り調べており、偽タバコの流通経路を解明する考えだ。中国メディアによると、警察は「偽造タバコの成分はよく分かっておらず、大量に吸えば、健康被害が出ることもある」と警告しているという。