●肺がん・胃がん・大腸がん
 3大がんについては、50歳以上の全年代において、手術をしたほうが5年生存率は明らかに高くなる。「もちろん、胃や肺の摘出手術などとなると術後のQOLが低下するリスクはあるが、基本的には手術が第一選択肢になってくる」(富家氏)

●未破裂脳動脈瘤
「脳動脈瘤が破裂する確率は、年間2~3%程度。一方、加齢とともに手術に伴う合併症のリスクは高まるので、70歳時点の男性の平均余命(約15年)を考えれば、あえて予防的な手術をする必要性は薄れてきます」(富家氏)

●脊柱管狭窄症
 狭くなった脊柱管(背骨の中の空洞)を広げる手術が選択肢になるが、「80歳時点の男性の平均余命(約8.5年)と手術に伴う身体への負担を考えれば、消炎鎮痛剤で症状を抑えるという選択肢が有力になる」(富家氏)と考えられる。

◆がん手術については、千葉県がんセンター研究所がん予防センターが公表するシステムをもとに、手術をした場合(腹腔鏡・胸腔鏡を含む)としなかった場合の5年生存率を参照。加えて、医師・ジャーナリストの富家孝氏の指摘をもとに作成した。

※週刊ポスト2018年7月20・27日号

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