さらに言えば、あと2年ほどで、新たな通信規格である5Gが導入されます。低コスト・低電力で、2010年比で1000倍以上の通信量をさばくための新技術です。5Gが実用化すれば、通信系のサービスは一変します。
そうなると、今、慌ててコネクテッドカーを購入する意味はあるのでしょうか。2年間のつなぎの存在なのでしょうか。それとも5G導入後にあまり大きなお金をかけずにアップデートできるのでしょうか。
そもそも、5Gが普及したときに、クルマはどのように、その新技術を使うのでしょうか。
ちょうど話題となっている自動運転技術も膨大な通信が必要とされていますので、自動運転技術に5Gが使われるのは間違いないでしょう。また、自動運転中のドライバーは端的にいって暇ですから、その余暇をつぶすサービスも必要です。
自前のスマートフォンではなく、どうせならコネクテッドカーがサービスを提供してもいいでしょう。それとも5Gでスマートフォンも大きく進化するはずですから、エンターテインメント系はスマートフォンに任せて、クルマのコネクテッドは走行に集中するのかもしれません。
「キラーコンコンテンツ」「5G」「自動運転」といった新しい技術やサービスの登場で、クルマを取り巻く環境は大きく変化します。それは、数十年先の未来ではなく、ほんの数年後の話。コネクテッドカーを謳う「カローラ スポーツ」や「クラウン」が登場した2018年は、まさにクルマが変わろうという曲がり角と言えるでしょう。