その後、2週間以上経っても董さんの消息は不明のままだったが、VOAによると、董さんは上海の警察に逮捕され拘留されていたが、同じく上海市内で働く董さんの弟に警察から連絡が入ったという。弟は上海市政府当局者から「お姉さんを精神鑑定にしたが、精神を病んでいるとの診断結果が出た」と告げられ、故郷の湖南省の精神科病院に入院する手続きがとられていた。
このため、弟は警官らと一緒に入院先の精神科病院に行き、董さんの入院に立ち会った。この病院での精神鑑定でも、董さんは精神を病んでいるという診断結果が下されたという。
VOAの記者はこれらの事実を突き止め、湖南省の董さんの実家を訪ね、董さんの母親に取材したところ、「娘が精神を病んでいるはずがない」などと頑強に否定したという。
これに対しては「中国では、中国共産党を信じる人間以外は、病気扱いされるのか… 」「消息が分かって良かったけれど、病院で何をされるかわかりませんね。それが恐ろしい。本当の病人が入れなくなるって、本末転倒です」「収容所国家だね。可哀想に」「日本でいう禁固刑でしょうか…。恐ろしい目にはあいませんように祈ります」などとの指摘がみられる。