国内

角栄・大平墓参りの石破氏に「渡辺美智雄氏が先では」批判

総裁至上主義(時事通信フォト)

 政治家が大勝負に挑むとき、薫陶を受けた派閥領袖の墓前に手を合わせ、「決意」を誓うことは自民党の古き良き伝統だ。

 だが、墓参の相手や順番を間違えると、せっかくの美徳も、「どんな御利益を願ったのやら」と打算を見すかされてしまう。

 総裁選で安倍晋三・首相に「討ち死に覚悟の一騎打ち」を挑む姿勢を見せている石破茂・元幹事長は、この7月に新潟の田中角栄元首相と香川の大平正芳元首相の墓を相次いで参った。

「東京一極集中を是正し、地方に所得と雇用を作らなければならないという、角栄先生の思いを引き継いでいる」

 石破氏は角栄氏の生家の前で総裁選の“抱負”をそう語り、増税を掲げて総選挙に臨んだ大平氏の銅像の前では、「不人気な政策でも国民に問う姿勢を、政治家は学ばなければいけない」と讃えた。

 角栄氏が石破氏の「政治の師」の1人であるのは間違いない。田中派参院議員で自治大臣を務めた石破氏の父・二朗氏が亡くなった時、角栄氏はロッキード事件の被告人で“謹慎中”の身ながら鳥取へ飛び、葬儀委員長として盛大な「田中派葬」で送った。その際、銀行員だった息子の茂氏に衆院選出馬を勧め、躊躇すると「馬鹿者!」と叱咤激励して出馬まで田中派の「派閥秘書」として面倒を見た。それが、石破氏が「角栄の最後の弟子」を自任する理由だ。

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト