しかし、馬券指南となると“先輩”はあまりお勧めできない。長年やっている人はその人なりのスタンスや癖があるし、競馬場へ行ったとたん他人どころではなくなるから、教え方もおざなりだ。

 JRAでは各競馬場でビギナーズセミナーを設けている。ここに参加すれば20分ほどで馬券の種類から競馬新聞の読み方、マークカードの書き方まで懇切丁寧に教えてくれるし、おみやげまでくれる。JRAは新しいファンを大歓迎しているのだ。

 どうせ新潟まで出かけたのなら、土日両日とも出撃したい。宿を市内にとって魚のうまい居酒屋をめぐるのもいいが、行ってみたいのが競馬場までの無料送迎バスもある月岡温泉。全国的にはあまり知られていないかもしれないが、近代的なホテルや個性的な旅館が立ち並ぶ温泉街だ。

●文/東田和美(ひがしだ・かずみ)今年還暦。伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。

※週刊ポスト2018年8月10日号

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