10代女子を対象としたプリキャンティーンズラボの「お小遣い稼ぎに関する調査」(2017年3月)によると、「インターネットを使ったお小遣い稼ぎを行ったことがある」は29.2%と約3割に上っている。同調査によると、「ポイントサイトに登録してポイント交換」(40.3%)に次いで「不用品などを販売」(35.3%)が多くなっている。
休み時間には自由にスマホを使える高校は少なくない。ある高校では、学校の休み時間にはスマホを使ってお小遣い稼ぎをしている子が少なくないという。「やっぱりお小遣いやバイト代だけじゃ足りない。プリクラも撮りたいしカフェとかも行きたいし服もほしい」。
今の10代は不況の中で育ってきた節約世代であり、もったいない精神が強い。ブランド品でなくても、安くていいものに惹かれる傾向にある。その傾向がスマホアプリとマッチしたのだろう。同時に、親世代の収入の手取り額は年々減っており、お小遣い額が減少傾向にあることも影響しているのではないか。
また高校生の場合、スマホ代が中学時代に比べて上がり、しかも保護者に払ってもらっている割合が高めだ。保護者はスマホ代を支払う代わりに、子どものお小遣いを抑え気味にしている可能性が高い。それ故高校生は、足りないお金をスマホで稼ぎ出しているのかもしれない。
今の10代は少ない収入でやりくりできる世代だ。フリマアプリで何でも売ってしまうのは大人世代から見ると少々びっくりすることかもしれないが、彼らのたくましさの現れではないだろうか。