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みさきまぐろきっぷ、グルメにレジャーに至れりつくせりでお得

地元農家が育てた旬の野菜が並ぶ産直センターの「やさい館」

 神奈川県・三浦半島の南に位置する「みうら・みさき海の駅」。東京・品川駅から京浜急行線で2時間弱、古くから漁師町として栄え、マグロ漁のお膝元として有名な港である。

 そんな三崎港を訪れるなら、絶対に外せないのが産直センター「うらりマルシェ」だ。1階の「さかな館」では、マグロはもちろん、シラスや干もの、アカモクといった海藻類など、豊富な海産物がこれでもかと揃う。

 また、さかな館ではマグロがぎっしり詰まった『マグロコロッケ』や、マグロフレークを練り込んだ『マグロアイス』といった、ご当地グルメも人気。食べ歩きながら買い物するのもいいだろう。

 海産物だけでなく2階の「やさい館」でも、地元農家が育てた旬の野菜が並ぶ。三浦海業公社営業担当の大井隆純さんが話す。

「おかげ様で、週末や夏休み、連休になると、沢山のお客様で大賑わいです。特に、京急電鉄が発行している『みさきまぐろきっぷ』が認知され出してからは、客足が急増しました」

 みさきまぐろきっぷとは、電車&バス乗車券と、まぐろまんぷく券(食事券)、三浦・三崎おもひで券(レジャー券)の3つがセットになったもの。品川駅からだと3500円で購入できるが、往復の交通費と食事代でほぼ元が取れてしまうという超お得な切符だ。ほとんどの客がこの切符を利用してここを訪れるという。

 食事ができるまんぷく券は、うらりマルシェ周辺の多くの飲食店で使うことができ、「大体2000円相当の定食が食べられる」(大井さん)という。

 そしてここに来たら、もう1つのおもひで券を使ってぜひ利用したいのが、水中観光船「にじいろさかな号」。この船は、魚が見えるよう船底がガラス窓になっており、気軽に海中散歩が楽しめる。

 孫と2人で来たという、都内在住の60代主婦Aさんが話す。

「今日は台風一過で晴れることがわかっていたので、朝から孫と2人で、こちらに遊びに来ました。特に、孫はこの観光船に乗るのを楽しみにしていて、さっきから窓にへばりついてずっと魚を見ています。こんなに喜んでくれるなら、また来たいですね」

 休みの日は混雑が予想されるため予約が必須だ。中学生以上は1200円、往復約40分の海の旅を体験してみてはどうだろう。

 観光船のほかにも、三崎港と城ケ島をつなぐ渡し船「さんしろ」がある。乗船時間はたった5分。到着すると、目の前に30m四方もある大きな海上釣り堀が現れた。

 釣りに必要な道具はすべて「J’sフィッシング」でレンタルでき、元気なスタッフのお兄さんたちが親切に教えてくれるから初心者でも安心。

 こちらも大盛況で、しばらくは予約が取れない状況が続いているが、当日でも入れる枠があるという。

 みさきまぐろきっぷで、あなたもおいしいまぐろが堪能できる至れり尽くせりの旅を体験してみては。

【DATA】
うらりマルシェ
神奈川県三浦市三崎5-3-1
9~17時 年中無休

※女性セブン2018年9月6日号

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