「AIは神ではない」──AIに入力するデータ次第で結果は変わってしまう。物語の2章では、メガバンクの頭取が自身の利益のためにAIへの入力データを操作し悪用する事件に東大出の銀行マンが引きずり込まれる様子が描かれている。
病院でのAI診断から銀行でのAI融資。クルマの自動運転などAIが至る所に進出するが、では、AIの出した結果の責任はいったい誰が取るのか? 根源的な疑問を物語は突きつける。
AIは今ある仕事を奪っていくが、新しい仕事も作り出す。ただし、雇用の絶対数は減り「雇用収縮」が生じ、混乱が起きる。だからこそ、AIのイメージに短絡的に振り回されず、AIに出来ること出来ないことを客観的に見極めることが必要だ。そして、行動に結びつけられる人こそが、新しい働き方を手にでき、生き残る。