「レモングラスやグレープフルーツなどの天然アロマ成分を染み込ませたガーゼをマスクの内側に入れ、1日2時間ほど着用すると無理なく脳を刺激できます。アロマオイルなどがない場合は、レモンの皮を絞った液を染みこませたガーゼでもいいでしょう。果実よりも皮の方に匂いの成分が多く含まれているので、皮にすると良い。自宅にいる時は柑橘系のアロマディフューザー(香炉)などを使って嗅ぐことも有効です」(塩田氏)
日々の暮らしの中で、常に匂いを意識することも心がけたい。
「朝食時にはパンの焼ける匂いとコーヒーの香りを嗅ぎ、和食ならご飯とみそ汁の匂いを意識して脳を刺激することを心がける。“嗅ごうとすること”で、嗅覚機能が維持される可能性があります」(塩田氏)
「芳香」は心地良いだけでなく、豊かな余生を過ごせるかどうかの鍵になる。
※週刊ポスト2018年9月17日号