“アスリートの食事”として知られる鶏のササミは、長寿を目指す人には不向きだという。
「確かに効率良くたんぱく質を摂れますが、食べる量が少ない高齢者には脂質が少なすぎる。脂質が不足すると生活に必要なエネルギーを補えず、集中力や免疫力が低下します。“ヘルシーだから”とササミばかり食べるのは逆効果になりかねません」(こくらクリニック院長の渡邊信幸医師)
また、肉を食べる時に注意したいのが焼きすぎることだ。高温で調理すると、肉の中に老化物質であるAGE(終末糖化産物)が発生する。白澤抗加齢医学研究所所長の白澤卓二医師が解説する。
「体内にAGEがたまると骨や血管の老化が進み、骨粗鬆症や動脈硬化の原因となります。ステーキを食べるならウェルダンよりもレアにしましょう」
※週刊ポスト2018年9月21・28日号