日立社長時代に「選択と集中」で建て直しに成功した中西会長らしいやり方だが、こんな事情もある。
「重厚長大型産業の日立を率いる中西さんとしては、前任の会長だった榊原定征さんが東レ出身のこともあり、“軽団連”と言われるほど軽く見られるようになったと不満を持っていたよう。そこで、榊原さんがコロコロ変えていた就活解禁時期を撤廃し、彼が肝煎りで始めたYouTubeも止めた。榊原路線の否定こそ経団連復活の近道と考えているようだ」(日立関係者)
経団連広報本部は、「動画配信の取りやめは組織としての判断。より効果のある広報のあり方を検討している」とコメントする。
YouTubeの再生より経団連の再生を目指すということか。
※週刊ポスト2018年9月21・28日号