「飲み会って、24時集合とか25時集合とかあるじゃん? そういう時って、仮に22時まで仕事してても一度帰って着替えたりシャワー浴びたりする時間があるからね。その時間に彼女に“帰ったよ連絡”しておいて出かけるとか、みんなやってるんじゃない?(笑)」
特にハイスペ男への詮索・縛りは、嘘を煽る手段と化す。
一方、人材派遣の会社の経営者・トシと付き合って、3年間で推定20人と浮気されたマリコは、浮気されても気付いているのかいないのか、一切関与なし。「他の女性の話題をトシとしたことがない」という女性である。
2年ほど付き合った後に半同棲。朝帰りされても「おはよう」と通常運転。あまりにも朝帰りが続いたら怒らずに一言、「さすがに安否は心配だから『泊まるよ』くらいは連絡して?」と詮索しない。そして2人は結婚した。
トシに思いを抱く港区女子の面々は「あんな浮気されて、愛されてないじゃん」とやっかみを募らせていたが、浮気を無視して、2人で一緒にいるときは「他の女の存在」をちらつかせない空間を構成したマリコの圧倒的勝利である。
相手はハイスペックである。いくらでも出会いがあるモテ男を射止めたいのならば、「負けるが勝ち」を心得るべきなのかもしれない。