松本明子も83年組
◆83年組の中にも“温度差”
大沢:でも私たち同期の中にも温度差はあった。私と明子と千絵ちゃんはアイドル志願して芸能界入りしたけど、由美ちゃんとゆうこはスカウトだからね。
木元:そうね。頼まれて芸能界入りしたんだから「賞が取れて当然だ」って思ってたし、取れなくても「そういうもんなんだ」くらいにしか思わなかった。
森尾:うん。悔しいとかって感情もなかったなぁ。芸能界は「売り出し方が大事」って感じてたから、デビューから出鼻をくじかれた私は“王道路線”じゃ無理なんだろうなあと。
松本:なんて冷静な! 私はそんな冷めた考えはできなかったよ。故郷に錦を飾るまで田舎に帰れない気持ちで、なんとかして売れたいと家でひとり何度泣いたことか。売れたくて売れたくて、必死でどんな仕事も受けたし。
小林:そうだよね。私は逆立ちして歩けたから“逆立ちができるアイドル”として夏の暑い日にビルの屋上で逆立ち歩きさせられたの! 掌を火傷しながらやったのに、テレビには脚しか映らなかった(笑い)。