ライフ

本当にコスパのいい高速SA/PA トラッカー御用達PAが狙い目

人気の大型SAより見劣りするPAこそ穴場

 連休続きの今年のシルバーウィーク。各地の高速道路では混雑しているSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)も多いだろう。近年、SA/PAの進化は目覚ましく、珍しい地元土産や人気のご当地グルメが揃い、“観光地化”している休憩スポットが多いが、「本当にコスパがいいのは、プロドライバー御用達の小さなPA」と指摘するのは、モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏だ。

 * * *
 週末の連休で高速道路を使ってロングドライブしたときに、「高速道路のSAっていつも混んでいるな」と思う人も多いでしょう。そんなときはプロ御用達のPAを狙うという技はいかがでしょうか。

 高速道路のSA/PAは、10年ほど前の民営化で大きく変化しました。それ以前は国の管轄する公共インフラという側面が強く、SA/PAも公共サービスのひとつとして運営されていました。

 公共ですから「どこでも」「誰でも」が「平等」に「同じサービス」を受けることが重視されていたのです。ですから、どこのSAやPAに行っても、レストランやフードコートで販売される食事類はすべて同じ。厳密に味まで統一していました。毎月のように管理する人が見まわって、味を確かめていたというほど一生懸命に均一化していたのです。

 それが民営化で180度方針変更に。SAやPAごとに特色を出して、売り上げを伸ばそうとしたのです。さらに最近では海外からの観光客も増えました。そうした人たちを取り込むために、SA/PA側は目新しくて美味しい食べ物やお土産を用意しました。

 その結果、非常に手の込んだ料理や、その地方ならではの珍しい食べ物やお土産がSA/PAで手に入るようになったのです。観光客としては嬉しい変化だったと言えるでしょう。

 ところが、この変化を苦々しく見ている人もいました。それがプロのドライバーです。流通業のトラッカーたちや営業マンとしては、手の込んだ料理や珍しいお土産よりも、安くて早くてお腹一杯になるリーズナブルな食事が欲しい。日用品を24時間手に入れたい。仕事の格好でも気兼ねなく使いたい。というのが本音でしょう。着飾ってウキウキしたファミリーやグループと並んで食事は避けたいなと思う人もいるのです。

 そうした願いは、もちろんSA/PA側もわかっていました。その対策が「棲み分け」です。SA/PAごとに、観光客向け、プロドライバー向けといった具合に注力する相手を定めて、販売する内容を変えるようになっています。

 ですから、「普通なんだけど、さっと出てくるリーズナブルな食事がいい」という人や、「週末に少しでも空いているところ」がいいという人は、観光客向けではなく、プロドライバー向け施設を選ぶといいでしょう。

関連記事

トピックス

訃報が報じられた日テレの菅谷大介アナウンサー
「同僚の体調を気にしてシフトを組んでいた…」日テレ・菅谷大介アナが急死、直近で会話した局関係者が語る仲間への優しい”気遣い”
NEWSポストセブン
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン
近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン