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《スーパー戦隊50年の歴史に幕》「時代に合ったヒーローがいればいい」来栖あつこが明かすイエローとの永遠の別れ、『激走戦隊カーレンジャー』ピンクレーサー役を熱演

『激走戦隊カーレンジャー』でピンクレーサー・八神洋子役を演じ、高い人気を得た来栖あつこさん

『激走戦隊カーレンジャー』でピンクレーサー・八神洋子役を演じ、高い人気を得た来栖あつこさん

 初代戦隊ヒーロー『秘密戦隊ゴレンジャー』(テレビ朝日系)の放送開始から50年──。2025年を最後に「スーパー戦隊」シリーズの放送が休止となる。変身、特撮、巨大ロボットに超合金、ヒーローショーと、いつの日も子どもたちに夢を与えてきた「スーパー戦隊」の閉幕に、惜しむ声が多くあがった。

 1996~97年放送のシリーズ第20作『激走戦隊カーレンジャー』でピンクレーサー・八神洋子役を演じ、高い人気を得た来栖あつこさん(47)は、いま何を思うのか。『カーレンジャー』を振り返りつつ、休止に対する思いや出演時のエピソードを聞いた。【前後編の前編】

 * * *

 じつはシリーズが休止になるような話は、報道が出る前に耳にしていました。ずっと続くと思っていたのでそれを聞いたときは衝撃で、ニュースが出たときも「公式発表じゃないから信じない」と思っていました。

 でも、考えてみれば私が『激走戦隊カーレンジャー』に出演した頃はスーパー戦隊シリーズとは言わず、“戦隊もの”“特撮もの”と言っていたので、スーパー戦隊シリーズは休止でも、特撮ヒーローシリーズはこれからも続く。その時代に合ったヒーローがいれば、それでいいのだと思い直しました。

 私も子どもの頃、戦隊ものを見て育ちました。2歳上の兄がいるので、『電撃戦隊チェンジマン』(1985)とか『太陽戦隊サンバルカン』(1981)、『宇宙刑事シャリバン』(1983)、『宇宙刑事シャイダー』(1984)とかを一緒に見て、兄やいとこと“ヒーローごっご遊び”をしていました。

 私が芸能界に入ったのは、友だちが某大手事務所のオーディションを受ける時に付き添って受けたのがきっかけです。芸能界に強い憧れがあったわけではなかったのですが、落とされて悔しくて。それなら、と高校3年の夏休みに別の大手事務所のオーディションを受けて合格しました。事務所に入って最初に受けたのが『カーレンジャー』なんです。詳しい内容もわからないまま、事務所の指示どおりに高校を早退し、制服で銀座の東映本社に行ったら戦隊もののオーディションでした。

 会場に着くと、上下スウェット姿の受験者が身体を動かして、準備運動のようなことをしていました。私は何の準備もしていなかったので大丈夫かな、いったい何が始まるんだろう、と不安になりました。面接で『何か披露してください』と言われ、歌を歌い、あとは、運動はそれほど得意じゃないことなどを正直にお伝えしたくらいで、あっという間に終わりました。

 2次オーディションでは台本を読んだり、面接官の前で他の1次通過者と並んで立たされたりして、メンバーのバランスを見ているようでした。オーディションを終えたときに何となく手応えを感じ、地元の茨城へ特急「スーパーひたち」で帰り、駅に向かえに来てくれた父親に「私、受かっちゃうかも。ピンクがいいな」と言ったのを覚えています。

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