捜索隊はまさに「草の根を分けて探す」という表現がぴったりなほど、草地をローラーするようにして山中の隅々まで這うようにして歩いたという。
その結果、「川岸の上の坂の途中の草むらで、奇妙な音が聞こえた」との報告が警察署長に寄せられ、険しい坂を上って草むらの中を探したところ、木の葉をかぶって、泣き声を上げていたシャオジャオちゃんを発見した。
シャオジャオちゃんは警官に背負われて、すぐに村の診療所に運ばれ治療を受けたところ、脱水症と打撲傷と診断された。水分の補給が十分ではなく、しかも急な坂を滑り落ちたらしく、体中が打撲傷であざだらけ。また、昆虫に体中を食われており、小さいキズが体一面にできていたという。
ただ、シャオジャオちゃんが行方不明になった当日の夜にこの場所で動けなくなったことが逆に幸いして、雨水を取りつつ体力を温存して4日間も生きながらえることができたようで、「まさに奇跡の救出劇」(警察署長)だったといえそうだ。