ライフ

陶芸教室、ヨガ、料理教室… 学びの場となる現代の「寺」

本尊の前でヨガを行っている陽岳寺

 現在、日本全国には約8万のお寺があり、古くから信仰を集めるとともに、人々が寄り合う場として栄えてきた。そして今、その歴史と伝統を生かしつつも、従来の“寺”のイメージを覆す、ユニークな試みやイベントが数多く行われているという。

 高層ビルが建ち並ぶビジネス街。その中心にひっそりとたたずむのが常國寺(東京都港区)だ。ここでは定期的に「寺庵 寺子屋」と称し、さまざまなイベントが開かれている。中でも人気なのが、精進料理教室。教えるのは、僧侶の浅尾昌美さんだ。

「精進料理は食材の命と向き合い、時間をかけて、無駄なく調理します。技法だけでなく、感謝の心を学ぶことに重点を置いています」(浅尾さん)

 精進料理は、阿弥陀如来が鎮座する本堂でいただく。生きる意味を学ぶことで、心まで軽やかになる。

■精進料理教室 常國寺(東京都)
『寺庵 寺子屋』(精進料理を作る会)
料金:食材代込みで1回8500円
住所:東京都港区赤坂1-11-4
 料理教室の内容は月替わりで、初心者でも、1回から学べる。ほかにも寺では、ヨガや朗読、書の会など、各種教室を開催している。

■水引教室 金剛院(東京都)
『結ぶ、繋がる、水引づくり』教室
不定期開催。直近の開講日は10月22日19〜21時。
料金:3500円
住所:東京都豊島区長崎1-9-2

 江戸時代から「府内八十八か所霊場」として信仰を集めてきた金剛院。毎月、各種イベントが行われているが、中でも人気なのが水引教室。水引とは、祝儀や不祝儀袋などに用いられる飾りで、その形や色によりさまざまな意味がある。伝統文化を学びつつ仏教の心に触れられる。

■ヨガ 陽岳寺(東京都)
『ゆったり寺ヨガ@陽岳寺』
毎月第2・4金曜の19~20時に開催。
料金:1500円
住所:東京都江東区深川2-16-27

 病や災いを払うという本尊・十一面観音像が鎮座する本堂でヨガを行い、心の平穏と調和をもたらす。寺という静寂な空間でヨガを行うと、体の声を聞きやすいという参加者も多い。初心者でも参加できる。

■陶芸教室 蓮久寺(千葉県)
『お寺de陶芸教室 vol.11 ~芸術の秋、陶芸~』
不定期で開催されているが直近では10月5日に行われる。
料金:2500円
住所:千葉県君津市三直1261

 地元の陶芸家が、初心者にもわかりやすく丁寧に指導してくれる。うまい下手よりも“作ること自体を楽しむ”をコンセプトにしているという。1教室16人で1日4回開催され、作るものは皿やカップなど、自由に選べる。

※女性セブン2018年10月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン
理論派として評価されていた桑田真澄二軍監督
《巨人・桑田真澄二軍監督“追放”のなぜ》阿部監督ラストイヤーに“次期監督候補”が退団する「複雑なチーム内力学」 ポスト阿部候補は原辰徳氏、高橋由伸氏、松井秀喜氏の3人に絞られる
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン