芸能

90年代ドラマ『刑事貴族』が大ヒット『相棒』の原形か

「刑事貴族」は「太陽にほえろ!」の枠で放送された

『太陽にほえろ!』(日本テレビ系・1972年~1986年)と言えば、刑事ドラマの金字塔に輝く作品だが、そんな『太陽にほえろ!』から続く金曜20時枠で放送されたのが、1990年から1992年まで放送された『刑事貴族』(日本テレビ系)だ。

 当初、牧俊介役の舘ひろしがメインを務め、志村由美子役の黒木瞳がヒロイン刑事として登場していた。だが、舘が所属事務所の石原プロ制作の『代表取締役刑事』(テレビ朝日系)に主演するため半年で郷ひろみにバトンタッチ。最後は由美子とのデートに向かう途中、通り魔に刺されて死亡した。

 アメリカのFBIに3年間出向していた風間明役の郷が半年メインを務めた後、水谷豊主演の『刑事貴族2』に衣替え。途中から、短パンやミニスカート姿で現われる芝夏美役の鳥越マリが加わって男性視聴者を虜にした。

『刑事貴族3』になると、刑事課の雑務担当の婦警・田辺しのぶ役として中山忍が登場。14話「誰かが見ている」ではアクションシーンを演じた。女性刑事たちは1970年代から続く紅一点的役割に加え、刑事としての仕事も描かれていた。

 シリーズを通して見ると、舘のハードボイルド路線から一転、水谷主演の時期にはコメディ的要素が強くなる。水谷、高樹沙耶、寺脇康文が出演していたことから、現在の『相棒』(テレビ朝日系・2000年~)の原形と見る向きもある。

◆取材・文/岡野誠

※週刊ポスト2018年10月26日号

関連記事

トピックス

解散を発表したTOKIO(HPより)
《TOKIO解散には迷いなし?》松岡昌宏、「男気会見」で隠せなかった本音 唯一違った“足の動き”を見せた質問とは?
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
ディップがプロバスケットボールチーム・さいたまブロンコスのオーナーに就任
気鋭の企業がプロスポーツ「下部」リーグに続々参入のワケ ディップがB3さいたまブロンコスの新オーナーなった理由を冨田英揮社長は「このチームを育てていきたい」と語る
NEWSポストセブン
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《渡部建の多目的トイレ不倫から5年》佐々木希が乗り越えた“サレ妻と不倫夫の夫婦ゲンカ”、第2子出産を迎えた「妻としての覚悟」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《東洋大学に“そんなことある?”を問い合わせた結果》学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長「除籍であることが判明」会見にツッコミ続出〈除籍されたのかわからないの?〉
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
事件の“断末魔”、殴打された痕跡、部屋中に血痕…“自慢の恋人”東川千愛礼さん(19)を襲った安藤陸人容疑者の「強烈な殺意」【豊田市19歳刺殺事件】
NEWSポストセブン
都内の日本料理店から出てきた2人
《交際6年で初2ショット》サッカー日本代表・南野拓実、柳ゆり菜と“もはや夫婦”なカップルコーデ「結婚ブーム」で機運高まる
NEWSポストセブン