水谷豊一覧

【水谷豊】に関するニュースを集めたページです。

息の合ったコンビだった
『相棒』復帰の寺脇康文、登場シーンどうなる スーツ姿?警察学校で再教育?
 水谷豊(69才)主演の『相棒season21』(テレビ朝日系)の新シリーズに、初代相棒・亀山薫役の寺脇康文が起用されることになり、相棒ファンが沸いている。詳細はまだ発表されてないが、注目の登場シーンはどうなるのか? これまでのこのシリーズをチェックしてきたコラムニストのペリー荻野さんが予想する。 * * *『相棒』Season21、五代目の相棒に亀山薫(寺脇康文)復活で、大盛り上がりの今日この頃。単発ドラマ時代からこのシリーズを見て、現場取材やインタビューもさせてもらった身としては、とても楽しみだ。 そこでここでは、14年ぶりに復帰する亀山薫がきっと見せてくれるであろう「名場面」を勝手に予想したいと思う。 まずは復帰のいきさつ。Season7、警察を辞め、国際奉仕活動をしていた友人の遺志を継ぐため、薫は元新聞記者の妻・美和子(鈴木砂羽)と共にサルウィン国へと旅立った。その薫が、どうやって「特命係」に戻ってこられるのか。そこで期待できるのが、警察学校で再教育を受けるシーン。そうです。シリーズ初期のころから、捜査からはじかれる特命係に協力を惜しまなかった鑑識課の米沢守(六角精児)は、Season14で異動となり、現在、警察学校の教官。冠城亘(反町隆史)卒業のSeason20では、遺体の第一発見者となって、右京らととともに4年4カ月ぶりに“捜査”し、特命係とのつながりを感じさせたばかり。薫と再会する可能性は十分ある。せっかちでカッカしやすい薫に、米沢教官はいつものように淡々と接するはずだ。 続いて、薫の「外見」。どんな立場での復帰になるかはわからないものの、いきなり以前と同じ、フライトジャケットとは思えない。はじめはスーツ?制服?で現れ、いざ、右京と事件を追うとなった瞬間、フライトジャケット姿に変身! そんな薫をにこにこと見守る右京、苦い顔で見つめる捜査一係の伊丹(川原和久)を見てみたい。 三つ目は14年で複雑化した事件や進化した捜査法などと、薫がどう向き合うか。なにしろ、右京はアナログ派で知られ、ガラケーからスマホに代わったのはSeason13。薫とスマホでやりとりしながらの仕事だけでも「新しい」ことになる。その上、近年のシリーズでは、サイバーセキュリティ特別捜査官の青木年男(浅利陽介)が、冠城を一方的に敵視し、特命係にからんでくる。どう見ても馬が合いそうにない薫と青木が、どんな関係になるのか。 一方で薫がメロメロになりそうなのが、「花の里」から杉下の新たな憩いの場となった料理屋「こてまり」の小出茉梨(森口瑤子)。薫といえば、レギュラー時代、食べたイカの味が変だと気がつき、実はそれが殺人の凶器だったという衝撃的な冷凍イカ殺人事件「殺人晩餐会」解決の糸口をつかんだ男。「こてまり」の料理を堪能するだけでなく、再び、その舌がからんだ事件が出てくる可能性もある。 このほか、出てくるたびにトラブルに巻き込まれる陣川(原田龍二)、ゲイバーのヒロコママ(深沢敦)、元詐欺師でマンションの管理人になった男(風間杜夫)、出家後も野心満々でしたたかな片山雛子(木村佳乃)などなど、薫と出くわしてほしい人物はたくさんいる。サルウィン時代の知り合いがからむ国際事件もありそうだ。 二代目以降の相棒たちとは違い、薫は思ったことはすぐに口に出すし、失敗も多いが、汗かきべそかき笑いも多い。表情豊かなのが彼の魅力でもある。思う存分、事件に体当たりしてほしい。
2022.06.28 16:00
NEWSポストセブン
『相棒』起用が発表された寺脇康文
寺脇康文の『相棒』再登板が示した「不仲説」のウソと“消えた”相棒候補たち
 水谷豊主演の人気ドラマ『相棒』の新シリーズに、“初代相棒”の亀山薫を演じた寺脇康文が出演することが発表された。予想外の名前に多くのファンが沸いた。『相棒』ファンというコラムニストで放送作家の山田美保子さんが、これまで浮上していた“5代目相棒”候補たちの名前とともに新作の注目ポイントについて綴る。 * * * 中村倫也、山崎育三郎、尾上松也、松坂桃李、向井理、稲垣吾郎、長瀬智也、松下洸平、松田龍平、森田剛、福士蒼汰、竜星涼、町田啓太……。いずれも知名度が高く主演クラスのイケメン俳優ばかりである。彼らの共通点は、この半年程の間に、水谷豊主演のドラマ『相棒』(テレビ朝日系)の“5代目相棒”候補として名前が取沙汰されたことだ。 果たして23日早朝に情報解禁されたのは、まさかの寺脇康文。そう、2000年の放送開始から2007年までの8年にわたり、水谷の初代相棒を務めた「亀山薫」こと寺脇だったのである。 そういえば最近、平日午後の再放送では、寺脇出演のseason1~season7を多く見かけたような……。“匂わせ”だったのだろうか。いや、4代目相棒の反町隆史が昨年11月24日の放送で、寺脇の出演回数を抜くまで、“124回”の記録を保持していたことと、ファンの印象に残る「名作」が多かったからなのかもしれない。“5代目相棒”について、テレビ朝日の局内では箝口令が敷かれていたという。当然、情報番組で話題にすることもタブーだった。それは筆者が出演する系列局のメ~テレ(名古屋テレビ放送)の『ドデスカ!』や『アップ!』などでも同様で、「週刊誌などで記事化されたものを扱うのはいいけれど」一般の方のSNSやネットニュースなどにアップされた荒唐無稽唐な話は「扱わないように」という暗黙の了解事項があった。つまり、好き勝手な予想はほどほどに…ということだ。向井理、稲垣吾郎、福士蒼汰が有力視されたが… それでも、何度か、“5代目相棒”予想を番組で取り上げた。冒頭に記した人気俳優の中で、頻繁に名前が取沙汰されたのは向井理、稲垣吾郎、福士蒼汰、そして町田啓太の4人。いずれもスーツがよく似合う長身のイケメンだ。向井や稲垣は華があるというだけでなく、近年、2枚目半の役どころも上手くこなしていて、3代目相棒の及川光博とキャラクターでかぶる部分があるとも言われた。だが、向井は7月8日に本公演が開幕する舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で藤原竜也、石丸幹二とトリプルキャストでハリー・ポッターを演じることが決まっている。10月開始の『相棒』とはスケジュールがドン被りであることから、今春、5代目相棒候補から名前が消えた。 稲垣は…というと、テレビ朝日では1998年と2000年に「土曜ワイド劇場『名探偵明智小五郎』」に主演。2013年にはKis-My-Ft2の玉森裕太主演の「金曜ナイトドラマ『信長のシェフ』」に特別出演、さらには2016年の『不機嫌な果実』に出演した印象が筆者には強い。だが、2017年9月、「新しい地図」として活動し始めてからはテレ朝のみならず、民放局のドラマ出演はまだゼロ。色々考え始めると、「ないのかなぁ?」という結論に至る。 そして福士蒼汰が「大本命」と言われ続けたのは、4代目相棒の反町隆史と所属事務所が同じだからである。筆者は2021年10月期、福士が綾野剛主演のドラマ『アバランチ』(関西テレビ・フジテレビ系)で県警刑事部長の息子で警察官を演じた際、3代目相棒の成宮寛貴と重ね合わせて見ていたこともあり、個人的にも本命視していたものだ。が、福士でもなかった。 最後に名前が出てきた町田啓太は、水谷豊の監督作品第3弾となる映画最新作『太陽とボレロ』に出演。水谷が町田のことを絶賛しているという記事が多く見られたり、PRのため、二人の対談なども行われたりした。その流れで5代目相棒説が急浮上したのである。が、7月期、『テッパチ!』(フジテレビ系)に主演する町田。スケジュール的に10月期の『相棒』出演は難しい。松嶋菜々子、仲間由紀恵ら女優の名前も 実は5代目相棒には、松嶋菜々子や仲間由紀恵ら、女優の名前も挙がっていたのである。松嶋は「反町のプライベートでのリアル相棒」というシャレをこめた報道だったと思う。そして既にレギュラーの仲間由紀恵は『相棒』ファンの間から「そもそも名前が違う」と最初から否定的にみられていた。というのも、亀山薫(かめやまかおる=寺脇)、神戸尊(かんべたける=及川)、甲斐亨(かいとおる=成宮)、冠城亘(かぶらぎわたる=反町)と、これまで『相棒』の役名はすべて、「か」で始まって「る」で終わる名前ばかりだったのだ。仲間の役名は社美彌子(やしろみやこ)。この名前では無理だ。 そもそも、「か」で始まって「る」で終わる名前が、他にあるのだろうか…とファンによる“大喜利”に限界が生じていたところ。そうこうしている内に、誰も予想していなかった「亀山薫」こと寺脇康文の再登板が発表されたのである。 2代目~4代目までが着用していたパリッとしたスーツではなく、Tシャツにジャンパーという軽装で、エリートでもインテリでもない亀山は、水谷演じる杉下右京とは全く異なるキャラクター。もっとも身体を張る“相棒”でもあった。 そんな寺脇が『相棒』を卒業した約14年前には、水谷との不仲説がでたり、「こんなにスケジュールをおさえられていたら他の仕事ができない」と寺脇が不満を抱いているとのウワサがでたりしたものだ。 が、寺脇の再登板で不仲説はガセネタということに。「他の仕事」について、この14年、ドラマ、映画、舞台に精力的にこなしてきた。再放送がいまも高視聴率ゆえ、『相棒』のイメージはゼロにはならなかったし、「やっぱり亀山薫時代の『相棒』が面白かったし大好きだった」という声もなくならなかったが、寺脇は存分にやりたい仕事をして、『相棒』に還ってきたのである。 寺脇の復帰で、及川や反町、さらには六角精児、浅利陽介、そして成宮の再登場もあるかもしれない…と『相棒』ファンから早くも期待の声があがっている。なんといっても楽しみなのは、川原和久演じる伊丹憲一が亀山をどう迎えるのかだろう。 そして寺脇には、4代目相棒の反町隆史に抜かれた歴代最長記録を再び抜き返すことにもなりそうだ。2クールの放送が予定されている『相棒 season21』の開始が楽しみでならない。◆山田美保子 『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)などに出演中。CM各賞の審査員も務める。
2022.06.24 07:00
NEWSポストセブン
反町隆史
『相棒』難航する反町の後任選び 仲間由紀恵か、向井理か、「町田啓太説」も
 過去最長7年もの間、水谷豊(69才)の「4代目相棒」を務め、相棒としての歴代最多出演を果たした反町隆史(48才)が3月23日放送の『相棒Season20』(テレビ朝日系)を最後に、ドラマから卒業した。反町の卒業にドラマファンは悲しみの声を上げる一方、早くも後任者が誰になるのかが注目されている。テレビ朝日関係者が声をひそめて言う。「人選は難航しているようです。その理由は2つある。1つは水谷さんが70才を区切りに『相棒』を卒業するのではないかということ。その年齢になるのが今年7月です。 2つめはテレ朝が若者向けの番組制作にシフトしたこと。長寿番組である『科捜研の女』などが放送された『木曜ミステリー』の枠を秋までに終わらせるなど改革を進めており、『相棒』もその波には逆らえないのではないかと囁かれています」 次の相棒は水谷の「ラストバディ」になる可能性があり、2人の相性や物語との整合性、最後にふさわしい名前かどうかなどハードルが上がっているという。実際、テレビ朝日の早河洋会長は2月の会見でこう話している。「新しい相棒を探すというのは慎重かつ、丁寧にやらなければいけないと思っています。水谷さんの意見も尊重していきたい。もう少し時間をいただけたら」 その発言が憶測を呼んだのか相棒探しの報道は過熱。福士蒼汰(28才)や松坂桃李(33才)、中村倫也(35才)、田中圭(37才)、松田龍平(38才)、森田剛(43才)、稲垣吾郎(48才)ら実力者の名前が報じられた。「知名度や演技力はもちろんですが、大事なのは長期撮影のスケジュールを確保できること。『相棒』は例年10月から翌年3月まで放送されるため、撮影期間はだいたい8月から7か月間にも及びます」(番組関係者) 条件はそれだけではない。芸能関係者が言う。「結婚していることも大事かもしれません。水谷さんは反町さんと相棒を組んでから家族ぐるみのつきあいをしてきました。撮影が長期間に及ぶため、役同様にプライベートでも相棒になれるかが重要になりそうです」 そこで有力視されたのが、向井理(40才)だという。 「水谷さんの奥さんの伊藤蘭さん(67才)が向井さんと舞台『悼む人』(2012年)で共演した際、“こんな息子がいたらうれしい”と口にしていました。水谷さんは奥さんを信頼しているので、高評価なはずです。向井さんの奥さんは女優の国仲涼子さん(42才)ですから、芸能界のつきあいも上手でしょう」(前出・芸能関係者) しかし、向井には懸念点がある。「向井さんは9月末まで舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の予定が入っており、時間的に厳しいかもしれません」(前出・番組関係者)“ラストパートナー”として、初の女性相棒が誕生する可能性もあるという。「長年、相棒役を噂されている仲間由紀恵さん(42才)です。内閣情報官としてすでにドラマに出演し、現場の雰囲気もわかっています。仲間さんも結婚しており、家族ぐるみのつきあいも可能です」(前出・芸能関係者)「いやいや、私はこの人が最有力だ」と力説するのは、ある芸能リポーターだ。「町田啓太さん(31才)です。町田さんは、今年6月に公開される、水谷さんが監督を務めた映画『太陽とボレロ』に出演します。その際、水谷さんは町田さんを“若手の中でも勢いがあり、感性のすばらしさに注目していました”“センスが作品の中で光っている”と絶賛していました。町田さんなら、若返りを図りたいテレ朝の思惑とも一致するはずです」 7年前、相棒が反町だと発表されたのは撮影直前の7月だった。「キャスティング戦争」はまだ続きそうだ。※女性セブン2022年4月7・14日号
2022.03.24 19:00
女性セブン
反町を目撃。相棒は卒業
反町隆史『相棒』卒業でさらに躍進も 松嶋菜々子とともに評価高まる
 現在放送中のseason20の最終回をもってテレビ朝日系ドラマ『相棒』から、反町隆史(47才)が卒業することが発表された。この卒業は、反町の俳優としてのキャリアに大きく影響しそうだ──。 2015年放送開始のseason14から水谷豊(69才)演じる杉下右京の 4代目相棒・冠城亘を演じてきた反町。11月24日放送のseason20第7話で、“相棒”としての出演回数は125回となり、過去最多を記録した。 常に15%前後の高視聴率をマークする人気長寿番組を降板したのは、反町本人の意向だったという。「『相棒』は高視聴率とはいえ、マンネリ化してきたとも言われています。反町さんとしては、自分が相棒として出演し続けることで、番組が停滞していると感じていたのかもしれません。また、『相棒』のイメージが強くなりすぎていたのも事実で、今後の俳優としての可能性を広げるために、このタイミングでの卒業となったようですね」(テレビ局関係者・以下同) そんな反町の決断に対し、ネット上では〈40代って人生の転換期かな。だけど反町さんが卒業するのは残念だ…〉、〈反町さんのタフさを活かせるようまた新たな反町さんに期待ですね〉、〈反町さんは、歳を重ねるごとにかっこ良くなってる〉、〈相棒での反町さんは、外見と裏腹に、少し抜けたところのある三枚目キャラっぽい感じですごく好きだった。寂しくなるなー〉などの意見が投稿されている。反町の『相棒』卒業を寂しく思うとともに、今後の反町の活躍を期待する声が多い。「反町さんは『相棒』に出演したことで、確実に俳優としての評価を高めましたね。それまでは、“ワイルドなイケメン”といったイメージが強かったのですが、冠城亘を演じたことで年相応の魅力や人間味がどんどんにじみ出てくるようになった。奥行きのある演技ができる俳優へと脱皮したと高く評価されています」 毎年2クールにわたり放送される『相棒』は、当然ながら1クールのドラマに比べて撮影にかかる時間も長く、その期間は7か月に及ぶと言われている。「これまで反町さんは、1年の半分以上を『相棒』に費やしていたこととなります。つまり、スケジュール的に『相棒』以外の仕事を受けるのが簡単ではない状況が続いていたのです。そういう意味では、今回卒業することで、スケジュールに余裕ができて、どんどんいろいろな仕事にチャレンジしやすくなるわけです。また、『相棒』があるということで、スケジュール的に無理だろうとオファーを躊躇していたドラマや映画関係者も多かったはず。今後、反町さんはまさに売れっ子状態になり、多くの作品に登場することになるはずです」松嶋菜々子も評価を高めている 妻である松嶋菜々子(48才)との間には、2人の娘がおり、夫婦ともに家庭を大事にすることでもよく知られている。反町が仕事をしている間は松嶋が仕事をセーブし、逆に反町の仕事がない時期には松嶋が仕事をするという、“夫婦交互に働く”スタイルで、家庭を優先しながら仕事を続けてきた。「反町さんが『相棒』で忙しい時期が長かったということもあり、ここ数年の松嶋さんはゆったりしたペースで仕事をしています。出演作も以前であれば主演がほとんどでしたが、最近は脇役での出演も増えています。でも、これが松嶋さんの俳優としてのキャリアに、プラスに働いていると言われていますね。主演作というとどうしても松嶋さんのキャラクターありきで作品が作られるため、役柄の幅が狭まる傾向があるんです。でも脇役であれば、先に役があってから演じる俳優が決まるので、意外な配役となるケースも多く、俳優にとっても貴重な経験になりやすい。ここ数年の松嶋さんは、作品数こそそこまで多くはないものの、脇役をこなしてきたことで、俳優としての経験値をしっかり積んでいると思います」 夫婦ともども、俳優としての評価が高まっているのだ。「そもそも反町さんと松嶋さんの夫婦は好感度が高く、ドラマや映画だけでなくCMなどにも起用したいという声が多い。そのうえ俳優としての評価を高め、しかもスケジュールに余裕ができたとなれば、今以上の活躍をする条件は完全に整ったと言えます。反町さんの『相棒』卒業という決断は、夫婦にとって大きな転機となるかもしれないですね」 人気長寿ドラマからの卒業にネガティブな印象を抱く声もあるかもしれない。しかし、反町隆史にとっては、今後の躍進を実現するための大きな一歩となりそうだ。
2021.12.13 16:00
NEWSポストセブン
反町隆史と松嶋菜々子夫妻
反町隆史、『相棒』卒業の裏にあった「人気の陰り」と「家庭の事情」
 11月24日、水谷豊(69才)主演のドラマ『相棒』(テレビ朝日系)から、反町隆史(47才)が卒業することが発表された。反町は2015年スタートの「season14」から4代目相棒として冠城亘役を演じている。反町の出演は現在放送中の「season20」で7シーズン目に突入。卒業発表は、相棒としての出演回数が初代相棒の寺脇康文(59才)を抜いて125回に達し、歴代最多となったタイミングだった。「反町さんが水谷さんに卒業の意向を伝えたとき、水谷さんが返したのは『わかった』の一言だけだったそうです。2人の関係性を考えれば、あまりに淡白。関係者の間では、今回の卒業に“水谷さんは納得していないのでは”など、反町さんの謀反も連想させるような指摘も出ているようなんです」(ドラマ関係者) 水谷&反町コンビはまだまだ続くものと思われていた。なぜ反町は卒業を決めたのか。「今シリーズの撮影が始まる前に、反町さんが自ら、制作サイドに卒業を切り出したそうです。いまだ高視聴率をキープしているとはいえ、ここ数年は視聴率は上がらず陰りが見え始めていました。反町さんは自分の責任だと思ったこともあったようです。 引き際を考えるのも当然で、視聴率が大きく下がる前に決断したかったのでしょう。たとえ、それが“裏切り”と言われても反町さんは自ら身を引こうと思ったのかもしれません」(芸能記者) 視聴者からマンネリ化を指摘する声があがっていることも、反町の耳に入っていたのかもしれない。 家庭の事情もある。『相棒』は毎年、2クール続けて放送されるため、撮影期間は1年のうち7か月にも及ぶ。反町夫妻には2人の娘がおり、反町が『相棒』に出演してきたこの6年間、妻の松嶋が女優業をセーブして、家庭を優先してきた。松嶋が夫の撮影がない時期に仕事のスケジュールを組むという、“夫婦交互に働く”スタイルだった。今秋は松嶋が仕事を増やしている。「松嶋さんは今クールのドラマ『SUPER RICH』(フジテレビ系)にレギュラー出演しているほか、複数のCMにも起用されており、最近は露出が明らかに増えています。今後は、松嶋さんが仕事に本腰を入れていくということなのかもしれません。ただ娘さんも大きくなったので、反町さんは完全に仕事をセーブするわけではなく、ほかの仕事への思いも強くなっているようです。7か月間の拘束がなくなれば、充分に可能でしょう」(前出・芸能記者) 水谷が『相棒』と出合ったのは47才のとき。その出合いを水谷はのちにこう語っている。《良い時期に杉下右京という役に巡り合い、50代はすごく楽しくてね。たぶん一番楽しいだろうと思っていたら、60代はさらに楽しくなった》(『週刊現代』(2017年2月18日号) 反町が『相棒』を卒業するのも47才だ。「水谷さんは40代後半の重要性を、誰よりも知っている。寂しさもあるけれども、大きな決断をした反町さんの気持ちもよくわかるはずです。卒業を告げたときに“わかった”と一言だけ返したのは、強い信頼関係で結ばれたおふたりだからこそ、多くの言葉は必要なかったのだと思います」(前出・芸能記者) 来年70才を迎える水谷も、大きな“決断”を下す可能性がある。「水谷さん本人も制作サイドも、以前から70才をひとつの区切りと考えてきたそうです。水谷さんは近年“相棒はソリ(反町)しかいない”と公言していただけに、反町さんの卒業に合わせて、『相棒』のドラマシリーズが終了する可能性も囁かれています」(前出・芸能記者) 反町は前代未聞の「殉職卒業」を遂げると報じたメディアもある。最強コンビは、どんな結末を迎えるのだろうか。※女性セブン2021年12月16日号
2021.12.04 07:00
女性セブン
反町を目撃。相棒は卒業
『相棒』卒業の反町隆史 演技以外でも信頼を得た水谷豊との深い絆
 10月上旬、都内の住宅街に店を構える高級中華料理店に、反町隆史(47才)と松嶋菜々子(48才)がにこやかに談笑しながら入っていく。娘2人の姿はなく、夫婦水入らず。ふたりはこれからのビジョンを、語り合ったのかもしれない。 反町の『相棒』(テレビ朝日系)卒業が発表されたのは、11月24日のこと。『相棒』は2000年から21年間続く刑事ドラマシリーズで、毎年10月から翌年の3月にかけて2クール(半年)にわたり放送されてきた。全シリーズで平均15%前後の高視聴率を記録している。 シリーズを通して、水谷豊(69才)演じる警視庁特命係の刑事・杉下右京が、年下の相棒と共に難事件を解決していく。相棒役はこれまで初代の寺脇康文(59才)に始まり、及川光博(52才)、成宮寛貴(39才)が務め、反町は2015年スタートの「season14」から4代目相棒として冠城亘役を演じている。反町の出演は現在放送中の「season20」で7シーズン目に突入。卒業発表は、相棒としての出演回数が寺脇を抜いて125回に達し、歴代最多となったタイミングだった。 当然ながら、『相棒』人気は水谷なしには成り立たない。「水谷さんはスタッフの間で“殿”と呼ばれるほど、発言力を持っています。水谷さんの意見はせりふや演出にも反映され、キャスティングをも左右するといわれています」(ドラマ関係者) 反町を指名したのも、ほかならぬ水谷本人だった。「『相棒』の人気や歴史の重みから、反町さんは出演のオファーを受けた際に、引き受けるかどうか相当悩んでいました。しかし、水谷さん自ら、反町さんの過去の出演作を一通り見たうえで相棒役に推薦してくれたことを知り、オファーを受ける覚悟を決めたようです」(芸能記者) こうして水谷の相棒となった反町だが、当初は緊張やプレッシャーもあり、苦労が絶えなかったという。「『相棒』はカメラの長回しが多いため、反町さんは最初の頃はNGを何度も出していました。でも水谷さんは根気強く彼を指導していた。反町さんは水谷さんからのアドバイスをすべて台本に書き込みながら、必死に撮影に臨んでいました。走った後でも息切れせずにせりふが言えるよう、体力トレーニングにも励んだそうです」(前出・ドラマ関係者) 反町のガッツや打たれ強い性格を水谷は気に入り、シリーズを重ねるにつれて、反町への信頼度が増していった。演技以外でも、反町は水谷の信頼を得ていく。「反町さんは常に“水谷さんファースト”を徹底していて、地方ロケに行く際は、水谷さんをお連れするために、事前においしい店を調べて予約していたこともありました。撮影の休憩中には隣に座って、スマホで水谷さんの知らない時事ネタなどを検索して教えてあげることもあった。反町さんは現場全体にも気を配ってくれて、お手製のにんじんジュースを現場に差し入れてくれたこともありました」(前出・ドラマ関係者) 水谷は反町のことを親しみを込めて“ソリ”と呼ぶようになった。2人の交流は仕事だけにとどまらず、撮影がない時期でもプライベートな内容のメールを送り合い、コロナ前にはお互いの家族を交えた食事会も開くようになっていた。「水谷さんの奥さんの伊藤蘭さん(66才)も、反町夫妻と懇意になり、まさに家族ぐるみ。伊藤さんとしても反町さんに続けてもらいたいという思惑はあったでしょうね」(前出・ドラマ関係者) ぴったりと息の合った2人にどんな最後が用意されているのだろうか。※女性セブン2021年12月16日号
2021.12.03 07:00
NEWSポストセブン
水谷豊の黎明期 子役デビューと家出、ショーケン、優作との出会い
水谷豊の黎明期 子役デビューと家出、ショーケン、優作との出会い
 ドラマや映画、CMなどテレビで見ない日はない、水谷豊(69才)。俳優のトップランナーとして、常に主演を張り続けているが、その道のりは決して平たんではなかった。俳優歴50年を超える彼の素顔をよく知る人たちの証言から追った。【全3回の1回目】 *  * *16才のとき特撮ドラマでいきなり主演を飾る 水谷は子供の頃からかなりのテレビっ子だったと言うのは、社会学者の太田省一さん。「幼いながらに、『どうしてこんな小さな箱の中に映像が映し出されているんだろう』と不思議に感じ、『いつか自分もこの箱の中に入ってやろう』と思ったと、2008年の『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)で、話しています」(太田さん・以下同) 北海道・芦別生まれの水谷は、父の仕事の関係で、8才のとき、東京・立川市に引っ越した。転機は12才のとき。「立川で、水谷さんをかわいがってくれていた近所に住む女性から、児童劇団『劇団ひまわり』のパンフレットをもらい、即座に入団。すぐに舞台に出演するようになり、子役として活動を始めます。当時は山崎努さんや岸田今日子さん、橋爪功さんなどと共演したこともあったそうです」 16才のときに大きなチャンスを掴む。特撮ドラマ『バンパイヤ』(1968年)で800人の応募者の中から主役に大抜擢され、順調に俳優人生をスタートさせていく。 子役出身であることは、「いまもなお水谷さんの根底にある」と、映像ディレクターの池澤辰也さんは言う。「事あるごとに、『ぼくは子役出身だからさ』と、おっしゃるんです。ドラマの現場で子役出身の役者さんと一緒になると、『ぼくたち、子役あがり保存会だから』なんて、茶目っ気たっぷりに言いながら、すごく喜ばれるんです」(池澤さん) 1970年には、岩下志麻(80才)主演の『その人は女教師』で映画デビューも果たし、そのまま勢いに乗って活躍するかと思われた矢先、突如、水谷は芸能界から姿を消してしまう。突然の家出、そして… 思春期を迎えた水谷は、なんと引退を考え始めていたのだという。その決意は固く、1970年には『劇団ひまわり』を退団。アメリカの大学への進学を目指し、猛勉強を始めたのだ。だが、受験を前に父の会社が倒産。アメリカ行きを諦めた彼は、日本の大学受験を試みるも、失敗してしまう。その心の傷はとても大きかった。「目の前の道が閉ざされてしまった彼は、18才のときに家出をします。所持金はわずか400円。野宿をするも寒さで寝付けず、偶然出会った男性に世話になったり、山中湖畔のドライブインで住み込みのアルバイトをするなどして2か月間を過ごしたそうです」(太田さん・以下同) この家出は、その後の水谷をつくる、大きな出来事となる。「何か、劇的な出来事があって家出をしたわけではなく、自分探しといったところだと思いますね。でも、帰ってから、周囲の人に『なんか変わったね』と言われたと、音楽番組で語っていたことがありました。人生を考える上でいい機会になったのではないでしょうか」 自分探しの旅から戻り、19才となった水谷は、知り合いのプロデューサーから「ちょうど19才の役を探している」と声をかけられ、収入のいいアルバイトという感覚で、俳優の仕事を再開する。マカロニと対峙する犯人役にぴったり 俳優に戻った水谷は学園ドラマに出演。1960年代後半から1970年代は学園ドラマのブーム全盛期。数々の学園ドラマが制作されていた。水谷は『炎の青春』(1969年/日本テレビ系)で優等生役。その後、『飛び出せ!青春』(日本テレビ系)ではカンニングに手を染める生徒役を、『泣くな青春』(フジテレビ系)では、不良のリーダー役を演じている。 これらの役に目を留めたのが、元日本テレビプロデューサーの岡田晋吉さんだ。岡田さんは、当時の水谷の姿を次のように振り返る。「『炎の青春』と『飛び出せ!青春』に出ている豊を見て、10代の若者が持つ発散できないようなイライラ感を表現するのがうまいな、と思いました」(岡田さん・以下同) 当時、『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)の企画に携わっていた岡田さんは、水谷を犯人役に抜擢する。「『太陽にほえろ!』の第1話はショーケン(萩原健一さん・享年68)が演じるマカロニ刑事の登場シーンから始まります。 マカロニは、ピストルを撃ちたくて刑事になったような男で、刑事になっていなければ、犯人になっていたかもしれないという、危うい設定でした。マカロニと対峙し、そのキャラクターを浮き彫りにする犯人役には、豊がぴったりだと思ったのです」 岡田さんの予想は的中。2人の息はぴったりだった。「クライマックスシーンは印象的でしたね。後楽園球場で犯人役の豊を、マカロニ刑事のショーケンが走って追いかけるのですが、観客席は広くて段差があるので、途中で休んだり、いい加減に走っても編集でうまくつなぐことができるのですが、2人とも全力疾走! 懸命に走る彼らを見て、『このドラマは当たる!』と、私は確信したのです」 萩原さんとの思い出について、2019年5月4日放送のTBSラジオ『土曜朝6時 木梨の会。』に出演した水谷は、次のように語っている。〈あれ(『傷だらけの天使』)始まったとき、いま、思い出すと、始まって間もなく『きょうウチ来る?』って言って、ショーケンさん、結婚してたんだけど、泊まっていけよって。泊まったんだ。一緒に風呂入れよって。2人でショーケンさんの家の風呂に一緒に入って背中流して、一緒につかって……そんなところから始まった〉 もう1人、水谷が「生涯の友」と語る俳優がいる。『太陽にほえろ!』で共演した松田優作さん(享年40)だ。岡田さんは、2人の出会いについて回顧する。「当時、優作はほぼ新人の状態。豊は優作より3才年下ではありますが、キャリアとしては先輩でしたから、優作に芸能界とはどんなところなのかを教えるための、いわば教育係も兼ねて、再び犯人役に起用したんです」 2人はすぐさま意気投合。「豊ちゃん」「優作ちゃん」と呼び合い、2人で旅行に出かけるような関係になっていく。 そして、1975年『俺たちの勲章』、1979年『探偵物語』(ともに日本テレビ系)で共演。『俺たちの勲章』のもう1人の主役、中村雅俊(70才)とも出会い、友人関係を築いていった。『傷だらけの天使』で知名度が上がる 1974年『傷だらけの天使』(日本テレビ系)では、萩原さんが演じる“雇われ探偵”小暮修の弟分・乾亨役を好演。この作品は社会現象となり、「アニキィ〜」という口癖や、スカジャンにリーゼントというファッションを真似た若者が街にあふれていた。 この亨役に水谷を指名したのが、萩原さんだった。「『太陽にほえろ!』でマカロニが殉職し、ショーケンを主役にしたドラマの企画の話が持ち上がりました。 当時、まだ東京・麹町にあった日本テレビの喫茶店で、ショーケンとプロデューサーと私で話していて“ショーケンとコンビを組むのは誰がいいか”という話になりました。そのとき、ショーケンが『水谷くんでいこうよ』と、指名したんです」『傷だらけの天使』をきっかけに水谷の知名度も上がっていったが、本心は複雑だったのではないかと、岡田さんは推察する。「豊は立派に役をまっとうしていましたが、ショーケンや優作のサブ役で、『傷だらけの天使』でもまた二番手。彼の中ではいつか主役を演じたいという気持ちが強かったと思います。だからこそ、『熱中時代』(日本テレビ系)で教師という役に抜擢されたときは、ぼくもうれしかったです」 この『熱中時代』との出会いは、傷だらけだった俳優・水谷豊を一気にスターダムに押し上げていく。(第2回に続く)取材・文/廉屋友美乃※女性セブン2021年12月9日号
2021.11.30 16:00
女性セブン
水谷豊の足跡 『熱中時代』で不動の主演俳優、『相棒』で国民的スターに
水谷豊の足跡 『熱中時代』で不動の主演俳優、『相棒』で国民的スターに
 ドラマや映画、CMなどテレビで見ない日はない、水谷豊(69才)。俳優デビュー後、『傷だらけの天使』(1974年)に出演して知名度をあげた。まもなくテレビドラマで主演の座をつかむが、俳優のトップランナーになるまでの道のりは、決して平たんではなかった。俳優歴50年を超える彼の素顔をよく知る人たちの証言から追った。【全3回の2回目】 * * *熱血教師役で新境地を切り開く 1976年には映画に進出。長谷川和彦監督が手がけた『青春の殺人者』で主演を果たす。実際に起きた親殺しの事件を題材にしたこの映画でも、水谷は屈折した若者を演じた。 そんな彼に、これまでとはまったく違う役が巡ってきたのが1978年。出世作の1つといえる『熱中時代』の小学校教師・北野広大役だ。 北海道から出てきた新米教師“北野先生”は純朴で底抜けに明るく、いつも子供たちの味方だった。この作品が水谷を語る上で欠かせないのは、初めから、水谷ありきで持ち上がったドラマだったからだ。社会学者の太田省一さんが語る。「企画・演出を担当した日本テレビ(当時)の田中知己さんが、同作のDVD−BOXの特典映像で『ブレークしたものの、印象的な二番手というイメージがついてしまったため、水谷さんは主役しかやらないと心に決めているようだったので、その意を受けて、“水谷豊ショー”をやろう!とした』と語っていました。そんな中から水谷さんと小学生を中心にしたドラマの企画が生まれたのです」『熱中時代』は大ヒット。水谷は主演俳優として不動の地位を手にいれる。 この北野先生役にも「のちの杉下右京役に通じるものがある」と太田さんは分析する。「それまで演じてきたアウトロー的なイメージの役とは違い、この作品で水谷さんの新たな側面を見せることができました。 北野先生は、子供たちのためなら校長などの上司に当たる人たちにも歯向かっていく熱血教師。役柄は違いますが、そこにはどんな巨大組織や強い権力に屈せず、忖度することもなく自分の正義を貫く、『相棒』の杉下右京と重なるものがあります。『熱中時代』という作品に出演したことで、その後の水谷さんの演じる役柄を通して“正義とは何か”というテーマが一貫して描かれるきっかけになったように思います」(太田さん)2時間ドラマでも視聴率が取れる俳優に『熱中時代』は全話平均視聴率27%と高視聴率を獲得。以降、水谷は視聴率の取れるテレビスターとして人気を博すことになる。 その後は活動の幅を広げ、1979年制作の『熱中時代・刑事編』(日本テレビ系)では主演を務めるだけでなく、主題歌『カリフォルニア・コネクション』も歌い、65万枚を超えるヒットを記録した。 元日本テレビプロデューサーの岡田晋吉さんは「この頃から、テレビ界では『水谷豊を出せば当たる』といわれるようになりました」と振り返る。 それ以降、水谷は1982年に『あんちゃん』、1983年に『事件記者 チャボ!』、1987年からは『浅見光彦ミステリー』(いずれも日本テレビ系)などのドラマに主演。いずれも高視聴率を獲得していく。 そして、バブル全盛期到来。日本ではトレンディードラマが制作され、人気を得ていく一方で、実直かつ硬派な作品に水谷は出演し続けていく。「1980年代半ばから1990年代にかけてのバブル時代は、『人生に迷って悩むという価値観は古い』という風潮があったように思うのですが、水谷さんがこれまで演じてきたキャラクター像は、まさにそれ。バブルという時代には、そぐわなかったかもしれません。 ただ、水谷さんが若い頃から抱え続けてきた“迷い続ける青臭さ”を、トレンディードラマ全盛期にも変わらず持ち続けていたからこそ、『相棒』という作品につながったのではないでしょうか」(太田さん)ギスギスした現場によいものは生まれない バブル期が過ぎた後、2000年代に入っても1990年代から引き続き、『地方記者 立花陽介』(1993〜2003年/日本テレビ系)や『探偵左文字進』シリーズ(1999〜2013年/TBS系)など2時間ドラマのミステリー作品に出演。そして『相棒』へとつながっていく。 この頃から「こだわりが強くなった」と言うのは、『探偵左文字進』で演出を務めた映像ディレクターの池澤辰也さんだ。「私が豊さんと出会ったのは、『探偵左文字進 シリーズ11』からです。豊さんは、同じシリーズのドラマでも、常に新しく進化させることが必要という考えをお持ちなのですが、そう考えていた頃、私が手がけていたドラマ『こちら本池上署』(TBS系)をご覧になって、ディレクターに指名してくださったようです。 当時の豊さんは、『視聴率も大事だけど、見る人の心に響くいいものを作らないのは本末転倒。監督がそういう気持ちを持って、役者たちと作品を作っていくことが大事だ』とよく話されていたのを覚えています」(池澤さん・以下同) 水谷がいる現場の雰囲気はどうなのか。池澤さんは「理想的な現場」と話す。「豊さんは、『ギスギスした中によいものは生まれない』とおっしゃっていて、常にユーモアを交えながら、共演者やスタッフと談笑されています。特に、新しくきた若手スタッフや共演者に関しては積極的に話しかけ、場を和ませてくれるんです」 水谷と共演した俳優たちも同様に語る。『探偵左文字進』(シリーズ)で秘書の麻生史子役を演じた、さとう珠緒(48才)もその1人だ。「いたずら好きというか、ドッキリを仕かけるのが大好きで、私も引っかかってしまったことがありました(笑い)。場を和ませるために、マネジャーさんとヒソヒソと何かを企んでいるような感じで、話されていることもありましたね」(さとう)『相棒』で、警視庁刑事部捜査第一課の三浦信輔刑事を演じた大谷亮介(67才)は、水谷の現場の姿勢に感銘を受けたという。「いかなるときも偉そうになることはなく、演者、スタッフともに分け隔てなく、そこにいるすべての人の懸け橋となっているのが水谷さんでした。水谷さんからは、どこに、どう立てば効率的に画面に映るのか、映像の演技のイロハを教えてもらいました」(大谷) この和やかな現場こそがいい作品を作る—これが水谷が大切にする仕事観なのだ。(第3回に続く)取材・文/廉屋友美乃※女性セブン2021年12月9日号
2021.11.30 16:00
女性セブン
64才の時、映画『TAP THE LAST SHOW』で監督デビューを果たした水谷豊
「俳優の仕事はアルバイトだから」水谷豊の初心を忘れぬプロ根性
 ドラマや映画、CMなどテレビで見ない日はない、水谷豊(69才)。俳優のトップランナーとして、常に主演を張り続けている。俳優歴50年を超える彼の素顔をよく知る人たちの証言から、役者としての「プロ根性」に迫った。【全3回の3回目】 * * *役者の仕事はアルバイト ざっくばらんな水谷だが、共演者らとの談笑の中で、驚くようなことを口にすることがあったと『探偵左文字進』シリーズ(1999〜2013年/TBS系)で共演したさとう珠緒(48才)は語る。「私がもっともびっくりしたのは、撮影の合間にふと口にされた『役者として本気でやっていこうと思ったのは、つい最近のことなんだよ』という言葉です。ちょうど2000年代に入ったばかりの頃で、水谷さんは誰もが知る大スター。それなのにそんなことをおっしゃるなんて……と、いまでも当時の衝撃を覚えています」(さとう) 映像ディレクターの池澤辰也さんは、その言葉の意味を、こう推測する。「豊さんは、『俳優の仕事はアルバイトだから』とも口癖のようにおっしゃるのですが、それは、若い頃に知り合いのプロデューサーに声をかけられてドラマに出るようになり、そこから今日まで、『この作品に出ないか』と声をかけてもらって出演する、ということを繰り返してきたから出る言葉だと思います。冗談を交えながらも、初心を忘れないというか……。 とはいえ、豊さんはプロ根性の塊。現場に入ってくるときは、どんなに脚本が遅れても、せりふは完璧に頭に入っていますし、食事会でもお酒は一切、口にされません。60才を過ぎても主演し続けるために、健康管理も含めて、常に努力し続けているのは、すごいことです」(池澤さん・以下同) 食事会など、気心知れたスタッフとの時間を大切にしている水谷だが、なかなか本心を話さない面もあるという。「豊さんが本心を話せるのは、多分、ごく限られた人しかいないんじゃないか、と拝察しています。ショーケンさんや優作さんとのことも、興味があるから聞き出そうとするんですが、『よくしてもらったね』とおっしゃるだけで、多くを語らない。 いつも前を向いているかただから、恐らく、豊さんの中ではいい思い出になっているのでしょうね。ただ、娘の趣里さん(31才)から『お父さんは方向音痴なんだよ〜』など、ふだんの豊さんの話を聞くたびに、いいお父さんなんだろうなと感じます」 数々のヒットドラマで主演を果たしてきた水谷だが、現在、ドラマは『相棒』のみ。映画製作に尽力し、2017年には23才から構想を温めてきたという、映画『TAP THE LAST SHOW』で、初めてメガホンをとり、その2年後には映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』(2019年)で脚本も手がけている。「ドラマは『相棒』一本に絞って、今後は映画に活躍の場を移されていくようです。『相棒』は豊さんが“やめる”と言わない限りはずっと続いていくでしょう」 いつも自然体で役に向き合うという水谷。その姿勢こそが、杉下右京という国民的ヒーローを魅力的に輝かせているのだ。取材・文/廉屋友美乃※女性セブン2021年12月9日号
2021.11.30 16:00
女性セブン
反町隆史と松嶋菜々子夫妻
松嶋菜々子、ラフなパンツで際立つ美脚 反町隆史と放つ「オーラ」
 俳優・反町隆史(47)と女優・松嶋菜々子(48)が街を歩く姿が目撃された。ふたりともマスクをつけてTシャツにパンツというカジュアルな服装をしているが、ひと目で「一般人ではない」とわかる華やかなオーラを放っている。夫婦ともにモデル出身だけあって、すらりとした長身が目を引く。 この夫婦がそれぞれ仕事に注力する時期をローテーションしているのは有名な話だ。教育熱心な松嶋は、昨年3月に有名私立中学を卒業した長女のイギリス留学を献身的にサポートしてきた。「まだ15才の娘が親元を離れ、しかも海外で生活することへの不安はあったはずです。特に反町さんは何事も深く考える人ですからね。夫婦で何度も話し合いを重ねて、決断をしたようです」(松嶋の知人) 反町が『相棒』で共演し、家族ぐるみの付き合いをする水谷豊(69)とその妻・伊藤蘭(66)にも留学に関する相談をしていたという。「水谷さんの娘で、現在は女優として活躍している趣里さんは、中学卒業後、バレリーナを目指してロンドンに留学していたんです。留学させるにあたって、環境や生活面のアドバイスをしてもらっていたようです」(前出・松嶋の知人) 新型コロナ感染拡大の影響を受けて、本来は昨年7月頃に渡英する計画だったが、同年8月下旬になってのロンドン入りにずれ込んだという。『女性セブン』2020年10月22日号で報じた当時、前出の松嶋の知人は、「松嶋さんは今後、日本とロンドンを行き来しながら長女をサポートするようなので、帰国後の自宅隔離などの規制は、当然仕事にも影響します。でも松嶋さんにとって、今年は長女のことが最優先。仕事を調整し、万全の態勢で支援していくつもりだそうです」とコメントしていた。 娘のサポートが落ち着いたのか、松嶋は10月より放送中の『SUPER RICH』(フジテレビ系)で5年ぶりにフジテレビの連続ドラマ出演を果たした。ほかにもフードデリバリーサービス「Uber Eats」のCMに出演するなど、このところメディア露出がまた増えている。「反町との“シフト”が崩れた」と注目を集めていたが、実際は反町の『相棒』卒業が決まり、松嶋が仕事を増やしたということなのかもしれない。 松嶋自身も、やる気に満ち溢れている。「松嶋さんの所属事務所は、もともと松嶋さんのマネージャーだった方が社長で、所属タレントは6名と少数精鋭です。強力な看板女優だった井上真央さんが2016年に他事務所に移籍してしまったこともあり、松嶋さんにかかる期待も大きいでしょう。相変わらずの美貌で、スタイル維持にも余念がない。これからも『女優・松嶋菜々子』の活躍が見られる機会が増えると思いますよ」(芸能記者) 視聴率女王と呼ばれた松嶋。再び視聴者を釘付けにしそうだ。
2021.11.30 04:00
NEWSポストセブン
「杉下右京」に出会うまでの道のりは?(時事通信フォト)
水谷豊の凄さ 台本は「さっと1回読んだ後、お風呂で反芻」で覚える
『相棒』は2000年の放送開始以来、高視聴率を記録し続け、10月に「season20」に突入した。今回も水谷豊(69)が演じる杉下右京の切れ者ぶりが際立っている。2016年まで『相棒』シリーズの演出を務めた映画監督の和泉聖治氏が語る。「元々は『土曜ワイド劇場』の単発ドラマとして企画されたんですが、一発目の視聴率が20%超えてね。手応えがあって、シリーズ化しようってなった時も、豊さんは『やっぱりそうなるよね』って、すでに準備ができていました。『相棒』は豊さんと作り上げた作品ですが、彼の凄さは右京さながら。15ページ以上ある長台詞を一言一句違わずに全て覚えてくる。僕の演出は緊張感を持続させるために15分、20分という長回しもザラですが、一度豊さんにどうやって台詞を覚えているのか聞いたら、『さっと一回読んだ後、お風呂で反芻するくらいかな』って。天才ですよ。現場でも台本を手にしているところは見たことがないし、努力する姿を見せない。右京役がハマるわけです」「season12」まで刑事・三浦信輔役で出演していた大谷亮介(67)は、そんな水谷を間近で見てきた。「舞台の上で声を張り上げる演劇に慣れていた私に、水谷さんは映像の世界ではよりナイーブな芝居が求められると、テレビ撮影での立ち位置からリアクションのニュアンスまで、テレビドラマの演技の基本を教えてくれました。僕の鼻息がマイクに入ってしまった時、『そんなに荒くしちゃダメだよ』とさりげなく助言をもらったり、共演者の演技をここまで細かく見ているのかと驚きました。 水谷さんはご自身の演技がどうこうという次元ではなく、常に作品全体の世界観を創り上げていくために努力していた。気さくな方でしたが、余計なことはあまりおっしゃらずに眼の輝きでみんなにエールを送っている。そんな方でした」(大谷)※週刊ポスト2021年10月29日号
2021.10.20 07:00
週刊ポスト
「杉下右京」に出会うまでの道のりは?(時事通信フォト)
水谷豊、苦節の時代 「スターの相棒」が「杉下右京」に出会うまで
 水谷豊(69)が主演を務めるドラマ『相棒』(テレビ朝日系)が、「season20」の節目を迎えた。今でこそ「杉下右京」のイメージが定着した水谷だが、そこに行き着くまでには、長くスターの横で彼らの輝きを“引き立てる”苦節の時代があった。 今でこそ名優としての地位を不動にした水谷だが、その俳優人生は浮き沈みの連続だった。 水谷は根っからの俳優志望ではなかった。13歳の時に劇団ひまわりに入団し、子役として活躍したが、それは子供時代の一時の好奇心に過ぎなかったという。 実際、16歳で手塚治虫の漫画を原作とするドラマ『バンパイヤ』(フジテレビ系)の主人公に抜擢され、18歳で映画『その人は女教師』に出演したが、その年にあっさりと芸能界からフェードアウトする。 しかし、大学受験に失敗した後、家出して公園で野宿したり、住み込みでアルバイトをしたりしていた20歳の頃に、かつての知人に促されて稼ぎのために俳優として復帰することになった。 アルバイト感覚で始めた水谷だったが、本人の意思とは裏腹にオファーが殺到した。 ドラマ『太陽にほえろ!』(1972年・日本テレビ系)の記念すべき第1話で演じた犯人役もそのひとつだった。同作を手がけた元日本テレビプロデューサーの岡田晋吉氏が振り返る。「わかりやすい悪人ではなく、複雑な背景や人物像を演じられる若い役者が必要だった。そこでかねてから仕事をしたいと思っていた水谷君を起用することにしました。彼は若いけれど、芝居の上手さは抜群でしたから」『太陽にほえろ!』にはその後も度々犯人役としてゲスト出演し、刑事役のショーケンこと萩原健一や松田優作とも共演した。岡田氏によれば、起用にはこんな狙いもあったという。「ショーケンにしろ優作にしろ、当時はまだ俳優としての経験が少なかった。水谷君は年齢こそ2人より少し下ですが、役者としてのキャリアは長い。だから現場で彼らをサポートしてもらおうと思ったんです。 とくに優作の場合は、水谷君に『頼むよ』とリードしてもらっていました。撮影現場でカチンコが鳴ってから演技を始めるタイミング、石原裕次郎をはじめ大物俳優と一緒に仕事をしていく上での振る舞い方など、役者入門のガイドのような役割をこなしてくれましたね」(岡田氏) 優作とは初共演で意気投合し、暇さえあればつるんで遊んでいた。 それでも、スター俳優として眩い輝きを放ったショーケンや優作とは違い、水谷自身が脚光を浴びることはなかった。 好機が巡ってきたのは、ショーケンの弟分・アキラを演じたドラマ『傷だらけの天使』(1974年・日本テレビ系)だった。独特のイントネーションで「ア~ニキ~」と言いながらショーケンについて回る、ちょっと情けない水谷の不良役は、コミカルな中にも孤独と屈折を感じさせる演技で話題を呼んだ。 共演したホーン・ユキ(70)は、撮影現場での水谷の印象をこう語る。「やんちゃな若者という感じでしたね。よく覚えているのは“スカートめくり”。あの頃はスカートめくりが流行っていて、撮影の合間に水谷さんが近づいてきて、パッと私のスカートをめくり上げると、キャッキャと逃げていく。それを萩原さんや監督さんたちがゲラゲラ笑って見ているんです。今思えばたぶん、兄貴分の萩原さんがやらせたんでしょうね。 だけど、そんないたずらっぽさの一方で、緻密に考え抜いてキャラクターを作り上げていく真面目さもあった。もしかしたらスカートめくりも、役に合わせて勇気を振り絞ってやっていたことなのかもしれません」『傷だらけの天使』の放送直後には、アキラのリーゼントを真似る若者が急増するなど、ショーケンに並ぶ人気を得たが、「当時の水谷君には複雑な思いもあったのではないか」と、当作にも企画として携わった岡田氏は推し量る。「アキラ役を演じてもらった経緯は、ショーケンが『相手役は水谷君がいい』と提案してきたからなのですが、こちらとしては、ショーケンが現場で多少わがままに振る舞っても、水谷君がいれば上手くこなしてくれるだろうという考えもありました。 水谷君にとっては、またしてもサブみたいな役どころは嬉しくなかったかもしれない。自分が主役をやりたいという気持ちも抱えていたんじゃないかな。実際、キャリア的にもそろそろ主演を務める時期にきていたし、いつまでもショーケンや優作を仰ぎ見るポジションに甘んじていることは、本意ではなかったと思う」(岡田氏)1番ショート 雌伏の時期もあった水谷が大きな「主役」を勝ち取ったのが、1978年のドラマ『熱中時代』(日本テレビ系)だ。 役どころはアキラとはまったく違う、真面目で朴訥な小学校の新米教師・北野広大。熱血漢で底抜けに明るい北野先生は子供から大人まで魅了し、最高視聴率は46.7%を記録した。 お茶の間が文字通り“熱中”し、北野先生に憧れて教師を志すようになった子供や若者も少なくなかった。劇中、警察官役として共演していた谷隼人(75)が語る。「厳しくて細かい演出家の要望を、遥かに超えるような演技でこなしていく。小回りがきくし、本当に上手いなあ~と感心しましたね。子供たちに呼びかける時の『先生はね~』という独特のセリフ回しをはじめ、北野広大という教師のキャラクターをしっかり作り込んでいた。 僕は喧嘩仲間のお巡りさん役で、豊ちゃんとはやり合うシーンが多く、丁々発止のやり取りは演じていても楽しかったですね。僕が豊ちゃんの肩に手をかけると、豊ちゃんがその手をパッと外す。打てば響くというか、タイミングとかリズム感がすごく良かった。 ゴールデンタイムのドラマ主演ということで、もちろん気合は入っていたと思うけど、そういう素振りは少しも見せない。気迫は感じさせても、気負いは決して見せないところが豊ちゃんの凄いところです」 谷はショーケンや優作と水谷を比較して、こう続ける。「2人は野球にたとえるなら4番DHみたいな存在。一方、豊ちゃんは1番ショート。守備も上手くて盗塁もする。ホームランもそこそこ打つけど、打率をしっかり残す。主役だけど共演相手にも光を当てて、活かすことができる。今の『相棒』にもどこか通じていますよね」 先輩であり親友だった岸田森(享年43)は、当時の水谷についてこう語っていた。〈豊は常に、極限、極限の連続で生きている男です。こんなに極限、極限で生きていたんでは、最終的に自殺する可能性さえあると思うんですよ〉(『微笑』1979年2月24日号)見つけ出した役者像『熱中時代』を経て、役者としてのキャリアに花を咲かせた水谷だが、その後はしばらく大役から離れる時期が続いた。 極限まで役作りに没入する性格上、立て続けに仕事を入れることはなく、ひとつの仕事が終わるたびに長期休暇を取ることが珍しくなかった。 水谷の中では、『熱中時代』のブレイクすら自分の求めたものではなかったという。かつて『non-no』(1981年10月20日号)のインタビューで、同作が消化不良だったと明かした上でこう語っている。〈大体僕は普段から楽になりたぁい、楽になりたぁーいと思ってますからね、心身ともに。(中略)かるーくやりたいという気持ちがあるんですよ〉 多忙な芸能活動からしばらく距離を置いた水谷が、再びスポットライトを浴びるきっかけになったのが、47歳で出会った『相棒』だったのだ。2016年まで『相棒』シリーズの演出を務めた映画監督の和泉聖治氏が語る。「右京のキャラクターもあるけど、緊張感を与えない大御所って、この業界では珍しいんですよね。武闘派の萩原健一さん、無頼派の松田優作さんと、昭和のスターはみな周囲に威圧感と緊張感を与える存在でした。でも、豊さんは違う。張り詰めたものを一切感じさせない。あの空気感は唯一無二です。 萩原さんと松田さんを間近で見て、2人が亡くなった今でも一線でやっている同年代の役者は豊さんだけ。自分だけの役者像をようやく見つけ出したのかな。豊さんの“いつまでも変わらないテンション”がある限り、『相棒』シリーズはこれからも続いていくと思います」 冷静沈着に犯人を追い詰める右京は、水谷の半生があってこそ生まれたものだった。※週刊ポスト2021年10月29日号
2021.10.20 07:00
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 海老蔵の「美女との2夜」撮ほか
「週刊ポスト」本日発売! 海老蔵の「美女との2夜」撮ほか
 10月15日発売の「週刊ポスト」は、大増ページのスペシャル特大号。新政権の「ご祝儀相場」があるうちにと急いだ総選挙の全議席予測をいち早くお届けします。「菅解散」なら政権交代まであり得ると言われた与党の劣勢はいくぶん挽回されているものの、やはり自民党には厳しい結果となった。さらに、ウィズ・コロナ時代を生き抜く「お金の知恵」を総力特集。注目されるAI予測による注目120銘柄の株価変動、コロナ禍で実質還元率が爆上がりしているふるさと納税、さらには月間2万円稼ぐという懸賞生活の「プロ」も登場し、読者の生活と財布を全力で応援します。今週の見どころ読みどころ◆岸田政権に“最初の審判”――10・31総選挙「全289選挙区&比例区」当落を完全予測!解散から投開票まで17日という、戦後最も「慌てて逃げ込む総選挙」がもう2週間後に迫っている。岸田政権が焦る理由は言うまでもなく、思った以上に不人気な与党が逃げ切りを狙うためだ。選挙予測に定評のある政治ジャーナリスト・野上忠興氏と本誌が全国の選挙区事情を綿密に取材して作成したシミュレーションでは、自民党は40議席近く減らす結果となった。与党の過半数割れの可能性もある衝撃の結果を一挙公開する。◆<スクープ撮>梨園きってのモテ男・海老蔵が「2人の女」とホテルで過ごした夜最近はシンパパ・キャラで好感度を上げている市川海老蔵だが、愛妻・小林麻央さんの死去から4年、やはり私生活ではモテ男ぶりを発揮していた。本誌取材班は、講演で訪れた倉敷・米子で連夜の「お忍びデート」の様子をとらえた。しかも、1日目と2日目はそれぞれ違う美女とホテルで過ごしていた。所属事務所は「本人の行動にご指摘、ご心配いただき誠に申し訳ございません」と答えたが……。◆眞子さま結婚で佳子さまにのしかかる「5つの難題」眞子内親王はまもなく結婚して皇籍離脱し、小室圭氏と「いち民間人夫婦」になる。一方、事実上、「秋篠宮家の長女」となる佳子内親王には大きな重圧が待っている。結婚相手、一時金、女性宮家、公務、一家の再建はどうなるのか。秋篠宮家を取材し続けてきたジャーナリスト、記者だからこそわかる課題と内親王の人柄をリポートする。◆またも「震度5強」を連続的中させたMEGA地震予測の最新データ公開10月6日の青森、さらに翌日の千葉の地震は、本誌前号のMEGA地震予測で「危険度1位」「危険度2位」として警戒を呼び掛けていたものだった。当たらなければそのほうがいいのが地震予測だが、これだけ精度が高まれば注目せざるを得ない。10月に入ってからの最新データを織り込んだ危険度予測を緊急公開する。◆<袋とじ特集>有名企業120社の株価をAIがズバリ予測いまやプロのトレーダーや機関投資家もAI(人工知能)に頼る時代。それを簡単には利用できない個人投資家のハンディはますます大きくなっている。そこで本誌は、そのプロが頼るAIを使って有名企業120社の「1か月後の株価」を完全予測して公開する。いずれ劣らぬ日本を代表する有名企業であっても、わずか1か月で5割以上の値上がりが期待できる銘柄がある一方、暴落危機が弾き出された銘柄も目立つ結果となった――。◆<政界内幕>「裏切り甘利」の暴走で安倍・麻生が「してやられた!」岸田政権で「影の総理」と呼ばれ始めたのが甘利明・幹事長だ。安倍元首相、麻生副総裁とともに「3A」と称されたが、もともと恩師もライバルも盟友も裏切って政界でのし上がってきた人物だけに、自分以外の「2A」の追い落としにも余念がない。自身は金銭スキャンダルの説明もしないまま逃げ回り、その間に権力闘争に走り回るこの人の暴走は党の内紛を引き起こしかねない。◆<スクープ撮>芸能活動にスピード復帰した深田恭子「泥酔女子会の夜」今年5月に適応障害と診断されて芸能活動を休止していた深キョンが、早くも9月に仕事に復帰した。その彼女が10月上旬、一人ではまっすぐ歩けないほど泥酔して親しい女友達と夜の街に現れた。もともと酒好きで知られるが、その夜の様子は「完全復活」を印象づけた。ただし、飲み過ぎにはご注意を。◆高齢者から3億円巻き上げた看護師「プロ彼女」の凄い手口マッチングアプリで出会った高齢男性から1600万円を騙し取った疑いで逮捕された看護師と相棒の男は、まだ余罪が山ほどあると見られている。被害総額は3億円とも。その美貌と看護師という肩書を巧みに使って男性に近づき、「借金がある」と泣きついて次々と金を巻き上げていたという。◆「清宮の外れ1位」だったヤクルト・村上宗隆が「日本の4番」になれたワケ優勝に向けひた走るヤクルトの若き主砲・村上は、同世代のドラフト1位では最低年俸からプロキャリアをスタートした。しかし、リトル時代から地元・熊本では知られたスラッガーで、大器の片鱗を見せていた。アマ時代の恩師やヤクルトで指導した宮本慎也氏らの証言で、侍ジャパンの4番にまで成長した村上の「正体」を探る。◆<お金特集2連発>年収350万円の「ふるさと納税」&月に2万円稼ぐ「懸賞生活」コロナ禍の地元支援で、各自治体が「ふるさと納税」の返礼品に様々な補助金をつけている。寄付に対する返礼品の割合「還元率」は30%以下と決められているが、実質的にはそれを上回るお得なケースが数多くある。最高では実質還元率160%にもなるオススメ返礼品12品目を紹介する。さらに、月に2万円も当て続けている懸賞の達人が、20種類の狙い目懸賞を紹介する。◆『相棒』水谷豊は『傷だらけの天使』時代に共演女優に「スカートめくり」10月13日の初回視聴率が15.2%を記録し、今回も大ヒットを予感させるドラマ『相棒』。主演の水谷豊は役柄である杉下右京と同様、普段から飄々として知的な俳優として知られるが、若い頃はヤンチャな一面も印象的だったという。萩原健一と共演した『傷だらけの天使』(1974年)では、共演したホーン・ユキに、当時はやっていたスカートめくりを仕掛けていたという。◆<カラーグラビア>「スター誕生!」あの熱狂をもう一度放送開始から50年の節目となる伝説の芸能オーディション番組をカラーで復刻。森昌子、桜田淳子、山口百恵、ピンク・レディー、小泉今日子、中森明菜らの懐かしいデビュー当時がよみがえります。岩崎宏美、石野真子、新沼謙治らのインタビューに加え、初代司会者・萩本欽一と審査員・都倉俊一のスペシャル対談も読みどころ満載。◆<特別インタビュー>徳光和夫「ギャンブルで6億円スった」80歳になった「徳さん」にプロインタビュアーの吉田豪氏が迫る。ジャイアンツと競馬をこよなく愛する徳さんは、「オール3」だった学生時代からトップ・アナウンサーになるまでの半生と、「6億円以上スった」というギャンブル人生をあけすけに語った。◆<12ページ大特集>ダメな「病院」「医者」「手術」を見極めるマル秘マニュアル巻頭特集は、ちょっと怖い医療の話。コロナが猛威を振るっていた時期には通院や治療を控えた国民も多かったことがデータからわかっている。「そろそろ体のメンテナンスを」と考えている人は多いはずだが、これを機に「いいなり治療」を脱して本当に自分に必要な医療を見極めることをオススメする。避けるべき病院、医者、手術をどうやって見極めればいいか、チェックリストや最新データで詳説する。※全国の書店、コンビニで絶賛発売中!
2021.10.15 07:00
NEWSポストセブン
「杉下右京」に出会うまでの道のりは?(時事通信フォト)
『相棒』水谷豊にまさかの弱点! 極度の「〇〇音痴」だった
 待望の「season20」がいよいよスタートする『相棒』(テレビ朝日系)。2000年の単発ドラマから21年間、テレビシリーズや劇場版はもちろん、ノベライズ、コミカライズ、さらには宝塚歌劇団の演目やゲームにもなった国民的作品だが、今作でも警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)の活躍と、第1話からの緊迫の展開に早くもファンは盛り上がっている。 主演の水谷は子役として芸能界入りし、『太陽にほえろ!』(1972年)、『傷だらけの天使』(1974年)などで松田優作や萩原健一と共演して人気を博した。主役として当たり役になったのが『熱中時代』(1978年)の教師・北野広大で、その後は主役を張れるスターとしての地位を確固たるものにしてきたが、役者人生の代表作といえば、いまや『相棒』を挙げるファンが大多数だろう。「週刊ポスト」(10月15日発売号)では水谷の役者人生を振り返り、親交のある業界関係者や俳優仲間の証言で、その人物像と俳優としての魅力を解き明かしている。詳細は本誌に譲るが、『傷だらけ―』で共演したホーン・ユキ氏は、撮影現場で若き水谷に「スカートめくり」された事件を明かしている。今の時代にそんなことをすれば芸能界でも大問題になりそうだが、「キャッキャと言いながら逃げていく」水谷を思い出すというユキ氏は、「私のなかでは、まじめだけどどこかヤンチャな高校生のような、ユーモアを併せ持った方という印象です」と評している。 飄々として冷静沈着、緻密な推理を組み立てる右京にも、たしかにたまに見せるヤンチャや笑顔があるが、関係者が口をそろえる俳優・水谷豊は、どんな役でも綿密に役作りし、計算され尽くしたキャラクター設定と芝居で演じ切るプロフェッショナルだ。「season14」までと劇場版で監督を務めた和泉聖治氏によれば、『相棒』の特徴でもある右京の長台詞を、水谷は一言一句違わず完璧にこなすという。しかも本人は「さっと一回読んだあと、お風呂で反芻するくらい」で台詞を覚えてしまうと語っているそうだ。まさに右京顔負けの明晰さである。 一方で和泉氏は、前出・ユキ氏も指摘していた水谷の愛嬌ある、ちょっとお茶目な一面も印象に残っている。以下は本誌では紹介できなかったエピソードだが、まさにその長台詞の緊張する現場で見せた水谷の姿だ。「ある時の撮影で、豊さんが15分以上も長い台詞を話すところに、別の刑事がドアを開けて入ってくるシーンがあった。ところが、その刑事役が一瞬だけ台詞をトチッちゃったんですよ。僕もアッと思ってカットしようか迷ってたら、豊さんが両手を大きく叩いて大笑いして、『オッケー!』って言って場を和ませてくれたんです。右京の顔ではなく、若かりし日に演じていた気のいいアンチャンのような感じですね。 出番まで3時間も待たせてしまったこともありましたが、そんな時も『オッケー!』って言ってくれたりね。普通は不機嫌になるようなところでも顔色一つ変えない。とてもチャーミングな人だなあと思いました」 舞台裏でも相棒を大事にする人柄が伝わってくる。そんな完璧な水谷にも、現場で見せる「弱点」があるという。和泉氏が明かす。「極度の方向音痴なんですよ(笑)。実は僕も同じなんだけど、考え事をして周囲を見ずに移動しちゃうからなのか、現場を離れて用事をこなして戻る、みたいなことが二人とも苦手でねえ。どこで着替えて、どこで撮影して、みたいなのがわからなくなるんですよ。豊さんも常に誰かがエスコートしていました。『若い頃からそうなんですよ』と言ってましたから、これは豊さんの唯一の弱点じゃないでしょうか」 生身の俳優も演じる役柄も、皆が尊敬する完璧さのなかに、ひとつまみの人間性が見えるからこそ、より魅力的に輝くものなのだろう。
2021.10.13 07:00
NEWSポストセブン
青島・室井も名コンビだった(左が織田裕二、右が柳葉敏郎。時事通信フォト)
萩原健一&水谷豊、舘ひろし&柴田恭兵… 昭和ドラマの名コンビ
 今も昔も傑作と言われるドラマのジャンルに“バディもの”がある。暑苦しい男同士から異色の男女タッグまで、多様なコンビがドラマを彩ってきた──。 名バディが活躍するドラマの先駆けとして強烈なインパクトを残したのが、木暮修(萩原健一)と乾亨(水谷豊)の『傷だらけの天使』(1974年・日本テレビ系)である。 探偵事務所で汚れ仕事ばかりさせられるチンピラ風情の修と、彼を「兄貴」と呼んで慕う亨。その不思議な関係性に当時の若者は夢中になった。同ドラマの大ファンである漫画家の杉作J太郎氏が語る。「放送翌日、学校は『傷だらけの天使』の話題でもちきりでした。行き場を失った“兄貴”と“亨”は組まざるを得ない状況で、お互い依存し合っている。だけどどちらも信じ切ってはいないという奇妙な関係でした。 最終回で、風邪をこじらせて亡くなってしまった亨を風呂に入れて『あったかいだろう』と言いながら、いつも『女を抱きたい』と口にしていた亨の体にヌード写真を貼ってやる。その後、亨の遺体をドラム缶に入れ、リヤカーに載せてごみ処理場に運び捨てて逃げ帰る……。若者のやりきれない挫折を描いたシーンで、今でも伝説です」 他のファンからも懐かしむ声が上がった。「『ア~ニキ~!』って言い方の真似ばかりしていた。亨の情けないけど憎めない感じがすごく好きだった」(60歳会社員)「汚い部屋で、牛乳をこぼしながらガブ飲みし、トマトと缶詰のコンビーフをむさぼり食うオープニングのショーケンの姿はとにかくカッコよかった」(65歳自営業)マツが語る「トミーとオレ」 1970年代に数々の名コンビを生んだのは刑事ドラマだった。 特に支持されたのが、『俺たちの勲章』(1975年・日本テレビ系)の中野祐二(松田優作)と五十嵐貴久(中村雅俊)だ。中野は武闘派で革ジャンにグラサン。後輩の五十嵐は優しくて涙もろく、スリーピースのスーツと、キャラも服装も正反対だった。「街中でドンパチやっちゃうくせに、危なくなるとアラシ(五十嵐)に『お前、先に行けっ!』って(笑い)。ちょっと笑える松田優作が最高でした」(63歳会社員) 同作の企画を務めた日本テレビの元ドラマプロデューサー・岡田晋吉氏が振り返る。「キャラクターが正反対の2人を組ませたら面白いと考えた。“犯人が罪を犯せば、監獄にぶち込める”と考えて行動する優作に対し、雅俊は“被害者を出さないために犯罪を未然に防ぐ”という思いで現場に駆けつける。タイプの違う2人の衝突がウケた」 好対照な関係といえば、『華麗なる刑事』(1977年・フジテレビ系)の高村一平(草刈正雄)と南郷五郎(田中邦衛)も忘れられない。「草刈さんがロサンゼルス市警帰りのエリート刑事、田中さんは鹿児島訛りが強い叩き上げ。これほどハマった“デコボココンビ”はいませんでした」(杉作氏) テレビ文化史を専門とする日本大学名誉教授・こうたきてつや氏が「刑事ドラマにコメディ要素を“初めて意図的に入れた”という点で画期的」と評するのが、岡野富夫(国広富之)と松山進(松崎しげる)の『噂の刑事トミーとマツ』(1979年・TBS系)だ。 松崎しげる氏に話を聞くと、作品名は松崎氏の提案だったと明かす。「オファー時は『噂の刑事』というタイトルでした。しかし、『白バイ野郎ジョン&パンチ』『刑事スタスキー&ハッチ』といった米国の映画やドラマをよく見ていたので、普段から呼ばれていた国広君のトミーと僕のマツを取って『噂の刑事トミーとマツ』にしたら面白いかもって提案したら採用されたんです。国広君とはそれまで面識がなく、最初の1、2話はぎこちなかった。だから彼をよく家に呼んで酒を飲み、いろんな話をしましたよ」「OK、タカ!」 1980年代の空気を体現した作品が、「タカ」こと鷹山敏樹(舘ひろし)と「ユージ」こと大下勇次(柴田恭兵)の『あぶない刑事』(1986年・日本テレビ系)だ。「それまでの刑事ドラマの男臭さを排した軽妙でスタイリッシュなコンビでした。当時は“あなたはタカ派かユージ派か”が大きく話題になりました。私は断然ユージ派。クールでクレバー。射撃と運転が上手いところも憧れました」(テレビ解説者の木村隆志氏) この『あぶ刑事』を手がけたのも前出・岡田氏である。「時代に合わせて、思い切ってコメディに振り切りました。“現実にはありえない設定でもいい”と割り切って、舘君と柴田君の魅力を前面に押し出した。当時、ゴルフをやっていなかった柴田君を舘君が誘ったりして、仲良くやってくれた。そういう人間性を持った役者を使わないと、名コンビは生まれません」「いくぜ、ユージ!」「OK、タカ!」──2人の掛け合いを真似する若者が続出した。 1980年代には刑事ドラマ以外にも2人組の要素が取り入れられた。徳川龍之介(田原俊彦)と榎本英樹(野村宏伸)の『教師びんびん物語』(1988年・フジテレビ系)だ。「『あぶ刑事』と同じように、『榎本~』『先ぱぁ~い』の掛け合いがクセになります。後輩教師である榎本の情けないけど可愛らしい感じがとてもハマリ役で、当時の人気も凄かった」(ドラマ評論家の田幸和歌子氏) 平成に入ると青島俊作(織田裕二)と室井慎次(柳葉敏郎)の『踊る大捜査線』(1997年・フジテレビ系)のような“キャリア組の上司と現場の刑事”というコンビ間格差を描くドラマや『相棒』(2000年~・テレビ朝日系)のように杉下右京(水谷豊)が亀山薫(寺脇康文)、神戸尊(及川光博)、甲斐亨(成宮寛貴)、冠城亘(反町隆史)と“相棒”を替えていくロングヒットも生まれた。「初めは室井に不信感を抱いていた青島が『室井さんみたいな人がいるなら俺は安心して下にいます』と信頼を寄せ、室井も『責任を取る。それが私の仕事だ』と立場の違う2人が段々と信じ合っていく。絆の強さを感じさせる名コンビでした。『相棒』では歴代の右京さんの相棒のなかでも肉体派で熱血漢の亀山君が、インパクトが強かった。普段は冷静な右京さんが亀山君の行き過ぎた行動に『やめなさい!』と感情的になる場面も多かった。歴代の『相棒』の中でも人間味が溢れていたコンビだと思います」(同前) その後、増えてきたのは“男女コンビ”。柴田純(中谷美紀)と真山徹(渡部篤郎)の東大卒のキャリア女性と元公安の刑事の組み合わせで大ヒットした『ケイゾク』(1999年・TBS系)や山田奈緒子(仲間由紀恵)と上田次郎(阿部寛)の自称マジシャンと自称天才科学者が組み合わせの『トリック』(2000年・テレビ朝日系)が人気を呼んだ。 現在大ヒット中の『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)も女刑事・望月彩子(綾瀬はるか)とサイコパスな殺人鬼・日高陽斗(高橋一生)の魂が入れ代わるという設定で男女バディの流れが受け継がれている。 令和にも昭和の名作に負けない“バディ”が登場するか。※週刊ポスト2021年2月19日号
2021.02.10 07:00
週刊ポスト

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