国際情報

中国の高級知識人 代理母と称し愛人囲ったのがバレて解職

単に愛人を囲っていただけだった(アフロ)

 英雄色を好む、という。もちろん、どういう風に好むかでその人物への評価も変わってくるものだろう。中国の情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏がレポートする。

 * * *
 涙ぐましい苦しい言い訳というべきか、それとも子供だましのあきれた口実と言うべきか。17日、内モンゴル自治区初で報じられたニュースに、思わず苦笑した読者は少なくなかったはずだ。

 同日、『観察者ネット』にアップされた記事のタイトルは、こうだ。

〈二つの職務を解かれた副局長 “代理母”の名を借りて愛人を囲い三人の婚外子を生ませる〉

 規律違反を問われて処分を下されたのは内モンゴル自治区包頭市林業局の元副局長、李福荣である。

 この話、中国の田舎の幹部にありがちな無知の所産と思われたが、さにあらず。なんと李は博士号も取得した技術者で、中国の定義では高級知識人に分類される人物だ。学歴や肩書だけではなく、仕事でも多くの実績を残している。

 かつて、「市郊外はアフリカのようだ」と揶揄されていた包頭の道をきっちり整備し、270キロメートルの道を甦らせた人物として紹介されたこともあった。だが、その裏では“代理母”という名目で複数の若い女性と金銭による契約を結び、実質的な愛人として囲っていたのだ。

 そしてタイトルにあるように、そのうちの一人とは非常に長期間にわたり関係を続け、ついには三人の子供を産ませていたというのだ。事実を並べてみれば、単に愛人を囲っていたという以外の事実は見つからない。まあ、「代理母」というのは、言ってみただけということか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

炊き出しボランティアのほとんどは、真面目な運営なのだが……(写真提供/イメージマート)
「昔はやんちゃだった」グループによる炊き出しボランティアに紛れ込む”不届きな輩たち” 一部で強引な資金調達を行う者や貧困ビジネスに誘うリクルーターも
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
藤浪晋太郎(左)に目をつけたのはDeNAの南場智子球団オーナー(時事通信フォト)
《藤浪晋太郎の“復活計画”が進行中》獲得決めたDeNAの南場智子球団オーナーの“勝算” DeNAのトレーニング施設『DOCK』で「科学的に再生させる方針」
週刊ポスト
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
「漫才&コント 二刀流No.1決定戦」と題したお笑い賞レース『ダブルインパクト』(番組公式HPより)
夏のお笑い賞レースがついに開催!漫才・コントの二刀流『ダブルインパクト』への期待と不安、“漫才とコントの境界線問題”は?
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン
韓国・李在明大統領の黒い交際疑惑(時事通信フォト)
「市長の執務室で机に土足の足を乗せてふんぞり返る男性と…」韓国・李在明大統領“マフィアと交際”疑惑のツーショットが拡散 蜜月を示す複数の情報も
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《死刑執行》座間9人殺害の白石死刑囚が語っていた「殺害せずに解放した女性」のこと 判断基準にしていたのは「金を得るための恐怖のフローチャート」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン