国内

ギリシャ?ギリシア? 国名の「ヤ・ア問題」の不思議

評論家の呉智英氏

 国の名前をどう呼ぶかは、なかなかに複雑な問題をはらんでいる。現地の言葉の発音に沿ったカタカナ表記が多いが、微妙に異なることもあり、まったく違う呼び方が用いられていることもある。評論家の呉智英氏が、国名の不思議な呼び方について考えた。

 * * *
「週刊文春」連載の「池上彰のそこからですか!?」は情報を適確に整理していて毎回興味深い。十月二十五日号は「マケドニアが国名変える?」だ。

 ユーゴスラビア連邦の構成国だったマケドニアは、連邦解体後独立国家となるに際し、その国名をめぐってギリシャと対立している。マケドニアという名はアレキサンダー大王の故国の名だ。大王は長じてギリシャ全域を統治するようになり、さらに勢力を拡大してアフリカ北部からペルシャ・インドにまでヘレニズム文化は広がった。それ故、マケドニアという栄光ある国名使用に争いが生じた。

 記事ではこの事情がよく分かるのだが、恐らく紙数の制約だろうか、微妙にほのめかすにとどまる記述がある。次の二ケ所だ。

「ギリシア(国際ニュースではギリシャと呼びますが、教科書ではギリシアと表記します)」

「ペルシア(ニュースではペルシャと発音しますが、世界史の教科書での表記はペルシアです)」

 ヤ・ア問題である。

関連キーワード

関連記事

トピックス

二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン