このような犯行と類似しているのが、日本やフランスなど欧州で暗躍した宝石強盗団「ピンクパンダ」の手口だ。
ピンクパンダのメンバーについては2018年1月、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれていた「第29回国際宝飾展」で真珠が入った袋6つと指輪1点、ネックレス68本(計約1500万円相当)を盗んだとして、警視庁が中国人の男女計7人を窃盗の疑いで逮捕。メンバーの1人は「真珠を盗んで中国で売ろうと思った」と容疑を認めている。
同展では少なくとも数年前からピンクパンダによるとみられる窃盗事件が相次いでおり、警視庁が捜査員を配置して警戒していたところだった。
ピンクパンダは欧州各国でも犯行を繰り返しており、フランスでは今回のように地下トンネルを使った犯行も起きている。ピンクパンダという名前はフランスの捜査当局が名付けたという。
すでに、一味の大半は逮捕されたとみられていたが、来賓市での盗難はピンクパンダの残党ではないかとの見方も伝えられている。