また、個人的に興味深かったのは、「女性医師に担当された方が男性医師より死亡率が低い」という研究が紹介されていたことだ。「女性医師の方がガイドラインに沿った治療を行い、より患者中心の医療を提供しているから」という行動特性がその理由としてあげられていたが、最近、日本では女子受験生差別の問題から女医をめぐる議論が活発となり、ある週刊誌は堂々と「女性医師の手術はいやだ」という見出しの特集を組んだ。
しかし、実際には担当が女医だったときの方が、命が助かる可能性が上がるかもしれないのだ。誰にとってもひとごとではない医療の話がいっぱいだ。
※週刊ポスト2018年11月16日号