「一般通行人を呼び止めてセイン・カミュがインタビューする『からくりファニエスト・イングリッシュ』や『サラリーマン早調べクイズ』のコーナーで、エキストラ会社などから人を集めて、オーディションを行ない、合格者を出演させていることが発覚したのです。
これは演出か、やらせか判断の分かれる所でもあり、番組は継続することになりましたが、視聴者が拒否反応を示したことは、数字が物語っています。
疑惑前である2月6日から3月5日まで、『からくりTV』は5週連続で19%以上を獲っていました。それが『週刊ポスト』の新聞広告が掲載された3月12日に17%となり、13日、18日と疑惑報道が続いた後の19日の放送では16.8%と落ちていた。もちろん、これを報道の影響と一口で済ますには安易ですし、充分な高視聴率です。
ただ、12日、19日とも裏番組の『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)に敗北。この年初めての出来事でした。この同時間帯のライバル関係は、現在の日テレ『イッテQ』とテレ朝『ポツンと一軒家』に似ています」
日曜ゴールデン帯が日本テレビの一人勝ち状態だった数か月前と違い、昨年10月から不定期放送していたテレビ朝日の『ポツンと一軒家』が今年10月からレギュラー化され、全て2ケタ視聴率を記録。11日、19時からの2時間スペシャルでは最高の15.4%を獲得。『イッテQ』には1.2%及ばなかったが、日テレの19時台『鉄腕DASH』の14.6%を上回っている。
「2時間番組と1時間番組を単純に比較はできませんが、日テレにとって脅威であることは間違いない。『からくりTV』と『鉄腕DASH』の例を振り返ると、当時4月以降は巨人戦があったため2番組の直接対決は減りましたが、4月から7月までは2勝2敗の五分。7月2日、14.4%の『からくりTV』は20.1%の『鉄腕DASH』に大きく引き離されました。