芸能

『カメ止め!』監督の妻 「この人の遺伝子が欲しい」

『カメ止め!』監督の妻・みゆきさんと細野真宏さん(撮影/矢口和也)

 わずか2館での劇場公開だったが、SNSなどで大きな評判となり、300館以上での全国公開となったヒット映画『カメラを止めるな!』。まさにシンデレラストーリーそのものだが、ここで気になるの“監督の家計”について、家計の裏を知り尽くす細野真宏さんが、『カメ止め!』の上田慎一郎監督の妻で同作品の主要なビジュアルデザインを担当したふくだみゆきさんに、夫妻とお金の関係について迫った。

【プロフィール】
細野真宏/日常よく目にする経済のニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”が、経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を記録した。首相管轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、金融・経済教育の重要性を世に問い続けている。エンタメ業界にも精通し映画評論家としても活躍している。発売9年間、連続完売記録更新中の『家計ノート』著者でもある。

ふくだみゆき/大学在学中からパソコンソフトでフラッシュアニメーション作品を制作。NHK「デジタル・スタジアム」でセレクション入りを果たすなど高い評価を受ける。『こんぷれっくす×コンプレックス』は2018年の第72回の毎日映画コンクールでアニメーション映画賞を受賞。実写映画『耳かきランデブー』なども監督している。『カメ止め!』では主要なビジュアルなども担当している。

 石川県の大学在籍時、4年間ずっと家計簿をつけて、節約していたというふくださん。大学4年生の時には、必死にバイトをして1年間で60万円貯め、そのお金で大学卒業後、上京したという。

細野:東京に引っ越してきてからは、すぐにクリエイターの仕事を?

ふくだ:最初の半年、1年くらいは、もう、居酒屋とかでバイトしてフラフラしてたんです。大学生時代の反動ですかね。夫の上田はよくマルチ商法に引っかかってみたいな話をしていると思うんですけど、実は、私にもその時期があって(笑)。

細野:え~! ふくださんにもそんな時期があったんですか(笑)。上田監督はマルチ商法に騙されて数百万円の借金を背負ったり、本の出版を持ち掛けられ200万円ほど借金して、ホームレスになった、とか、数々の破天荒な武勇伝をお持ちですが、まさか堅実なふくださんまで…。

ふくだ:その当時していたバイトも時給が千円ぐらいだったんですよ。東京で千円って、生活しにくくて、とかもあって…。数か月だと思いますけど、そういう時期があって。でも、商品を自分で使う分を買わないといけなかったり、セミナーみたいなのを受けるのに、毎回、千円かかったりとか、結構遠方だったりとかして、謎の研修会とか。

細野:謎の研修会(笑)。

ふくだ:そういうのに交通費がすごくかかったりとか、だんだん人間関係も含めて面倒だなと思って辞めたんです。あ、でも私は上田みたいにすごい借金とかはしてないですよ(笑)。

細野:人生いろいろですね(笑)。その後に短編の自主制作アニメーションを作って、上田監督と知り合ったのですよね?

関連キーワード

関連記事

トピックス

米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
埼玉では歩かずに立ち止まることを義務づける条例まで施行されたエスカレーター…トラブルが起きやすい事情とは(時事通信フォト)
万博で再燃の「エスカレーター片側空け」問題から何を学ぶか
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
事業仕分けで蓮舫行政刷新担当大臣(当時)と親しげに会話する玉木氏(2010年10月撮影:小川裕夫)
《キョロ充からリア充へ?》玉木雄一郎代表、国民民主党躍進の背景に「なぜか目立つところにいる天性の才能」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
米利休氏とじいちゃん(米利休氏が立ち上げたブランド「利休宝園」サイトより)
「続ければ続けるほど赤字」とわかっていても“1998年生まれ東大卒”が“じいちゃんの赤字米農家”を継いだワケ《深刻な後継者不足問題》
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン