海外では禁止または制限されている食品リスト【その2】
とりわけ注意したいのは、子供への影響だ。子供は体が小さく心身が未発達のため、添加物の影響を受けやすい。これまで、欧米では着色料の摂取と、子供の注意欠陥・多動性障害(ADHD)との関連が複数の研究で指摘されてきた。それを受け、EUでは「黄色4号」「黄色5号」「赤色102号」「赤色40号」「キノリンイエロー」「ボンソーレッド」という6種類の着色料を利用した食品について、以下の表示を義務付けた。
〈これらの着色料は、子供の活動や注意力に悪影響を与える可能性があります〉
それら6種類のうち、日本では依然として「黄色4号」「黄色5号」「赤色102号」「赤色40号」が制限なく食品に使われている。
「たとえば中小の国内メーカーが作る駄菓子や、海外からの輸入食品には多くの合成着色料が含まれるケースが目立ちます」(野本さん)
ただ、諸外国の規制の波を受け、国内でも危険性が認知されるようになったようだ。管理栄養士の望月理恵子さんが言う。
「国民が着色料の危険を認知したことにより、合成着色料はかなり“自主規制”されてきています。食品メーカーも認識し、改善に取り組んでいる。たとえばアイスの『ガリガリ君ソーダ味』の鮮やかな青色も、合成着色料ではなくスピルリナという天然着色料を使っています」
色彩のきれいなお菓子は子供にとって魅力的だが、成分表示をチェックして、安全なものだけを選びたい。
※女性セブン2018年11月29日・12月6日号