「代表的なものがピッチャーの球の分析です。試合中の投球がどのコースを通り、どう判定されたか、1球ごとのデータを集計します。ここから見えてくるものは投手の能力だけではありません。
キャッチャーに注目すれば、低めのストライクボールをしっかり捕球できたか、ミットが垂れてボールと判定されてしまうことが多いのか、その選手の癖が見えてきます。ほかにも球審ごとに分類すると、審判によってのストライクゾーンの傾向まで出てきます」(ライブリッツの村澤清彰社長)
今日の球審は両サイドに甘く、高低に厳しいタイプ──ホークスの打者たちは、実際の試合でそうした情報まで頭に入れた状態で打席に立てるわけだ。
撮影■山崎力夫 取材・文■田中周治
※週刊ポスト2018年12月7日号