ライフ

ふるさと納税の使い道、富士山登山者サポートや保育園無料化

ふるさと納税寄附金を富士山事業による登山者のサポートに使用

 制度は知っていても、実際にやっている人は全体の2割程度。“ふるさと納税って難しいのでは?”…と思いがちだが、そのしくみはとっても簡単だ。

【1】寄附先を決める
 ガイド本や自治体のホームページ、ポータルサイトなどから、寄附したい自治体、または欲しい返礼品を選ぶ。

【2】寄附を申し込む
 電話やファックス、インターネットで、寄附を申し込む。ワンストップ特例制度を利用する場合は同時に申請する。

【3】寄附をする
 銀行振り込みやコンビニ決済、クレジット決済などで寄附を行う。自治体から届いた『寄附金受領証明書』は保管する。

【4】必要書類を返送する
 ワンストップ特例制度を利用する場合は、自治体から送られてきた申請書に必要書類をつけて返送する。

【5】返礼品が届く
 指定した送り先に返礼品が届く(贈答が可能な場合も)。

【6】必要に応じて確定申告をする
 個人事業主など、ワンストップ特例制度を利用しない場合は、自治体から送られてきた『寄附金受領証明書』を添付して確定申告を行う。

 それでは具体的にふるさと納税が話題の自治体を紹介しましょう。

◆山梨県 富士吉田市
 富士山の北麓、標高700~900メートルに市街地が広がる富士吉田市。
「寄附金は、富士山の登山道に仮設トイレやお休み処を設置して、麓からの富士登山の環境整備に活用しています。美しい富士山を未来へ継承するために役立てています」(担当・長坂僚太さん)。

寄附金:1万円
返礼品:「ふじやまビール」1L缶×3本セット
 ピルス、デュンケル、ヴァイツェンの3種類。
「ふじやまビール醸造所が誇る富士山の伏流水が原料の地ビールです」(長坂さん)
寄付金の使い道:富士山事業による登山者のサポート

 寄付金は、富士山の環境美化のほか、安全登山指導やヘルメットの貸し出しをする安全指導センター、救護室の運営などに活用。

◆北海道 上士幌町
 上士幌町は十勝地方北部に位置する、町内の76%が森林地帯の自然豊かな町。

「寄附金の多くは子育て・少子化対策に活用します。子育て世代の移住により人口が約4年ぶりに5000人台に回復し、子どもを預けて働くかたも増えました」(担当・島田裕子さん)

寄附金:1万2000円
返礼品:十勝もーもースイーツ 牧場の贅沢アイスセット
24個(12種)のアイスセット。
「高木牧場自家製の搾りたて生乳入り。酸味料・着色料などを使わない手作りアイスは素材の味!」(島田さん)

 寄付金は、子育て・少子化対策による保育園無料化に使用している。平成28年度から10年間、町内認定こども園の保育料を無料化。

「遊びを通して学ぶことを重視し、どろんこ遊びができる水場や砂場づくりにも活用しています」(島田さん)。

※女性セブン2018年12月20日号

関連記事

トピックス

2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン
秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が行われた(2025年9月6日、写真/宮内庁提供)
《凜々しきお姿》成年式に臨まれた悠仁さま 筑波大では「やどかり祭」でご友人とベビーカステラを販売、自転車で構内を移動する充実したキャンパスライフ
NEWSポストセブン
中途採用応募者が急に増えて担当者は困惑(写真提供/イメージマート)
《SNSの偽情報で実害》中途採用に「条件満たさない」応募者が激増した企業、勝手にFラン認定された大学は「少子化の中、学生に来てもらう努力を踏み躙られた」
NEWSポストセブン
趣里(左)の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊(右=Getty Images)
趣里の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊、父と娘の“絶妙な距離感” 周囲が気を揉む水谷監督映画での「初共演」への影響
週刊ポスト
日本復帰2戦目で初勝利を挙げたDeNAの藤浪晋太郎(時事通信フォト)
横浜DeNA・藤浪晋太郎を大事な局面で起用する三浦大輔監督のしたたかな戦略 相手ファンからブーイングを受ける“ヒール”がCSの行方を左右する
週刊ポスト
宮路拓馬・外務副大臣に“高額支出”の謎(時事通信フォト)
【スクープ】“石破首相の側近”宮路拓馬・外務副大臣が3年間で「地球24週分のガソリン代」を政治資金から支出 事務所は「政治活動にかかる経費」と主張
週刊ポスト
15人の大家族「うるしやま家」(公式HPより)
《ビッグダディと何が違う?》フジが深夜23時に“大家族モノ”を異例の6週連続放送 今、15人大家族「うるしやま家」が人気の背景 
NEWSポストセブン
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左上・HPより)
《お前ら今日中に殺すからな》ゴルフの名門・沖学園「解雇寮長の暴力事案」被害生徒の保護者らが告発、写真に残された“蹴り、殴打、首絞め”の傷跡と「仕置き部屋」の存在
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン