組み上げられた鉄骨に座る作業員

 大展望台へのエレベーター乗り場の行列は途絶えることがなく、数時間待ちの長蛇の列となってタワー周辺をとりまいた。開業当初の来塔者数は、多い日で1日4万人にものぼり、展望料は当時大人120円、高校生70円、中学生以下50円だった。

 東京の観光名所として人々を惹きつけた東京タワーの魅力は“高さ”だけではなかった。タワーの足元に建設されたタワービルには、最先端の科学技術の資料や最新家電を見学、体験できる「近代科学館」や、公開録画が行なわれていたフジテレビのサテライトスタジオなどが入り、1962年には1970年代のボウリングブームに先駆けて「東京タワーボウリングセンター」が建てられた。

 特に1970年にオープンした「東京タワー蝋人形館」は、本物そっくりの世界中の有名人を展示し、タワー内の名所として人々を楽しませた。現在はいずれも閉鎖されているが、東京タワーは、常に時代の最先端を行く観光名所だったのである。1998年には来塔者数が1億3000万人を突破、日本人のほぼ1人が1回は訪れた計算になる。

 完成翌年の1959年から、風雨にさらされながらも関東地域にテレビ放送、ラジオ電波の送信をし続けた東京タワーだが、2011年3月の東日本大震災では先端部のアンテナが曲がる被害に遭った。アンテナ交換のため、13m低い高さになった。

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