薬局では、営業時間内であっても平日は「19時以降」、土曜は「13時以降」、日曜・祝日は「終日」に受付した人は、400円を追加で払うことになっているのです。
これらは、普段の買い物と同じようにきちんとレシートを見る習慣を付けていければ、自然と気付くことができるものでもあるのですが、家計の管理ができていないと気付けずに、うっかり払い過ぎを続けて家計が苦しくなる原因にもなっているわけですね。
【まとめ】
では、ここまで押さえた上で、きっかけの「妊婦加算」などについて改めて考えてみましょう。そもそも「妊婦加算」というのは、妊娠中は胎児への影響を防ぐためにも、処方薬や検査方法に通常よりも注意が必要となりますよね。そこで、初診時は75点、再診時38点を病院が受け取ることで、より慎重に配慮をしようということになったものです。
また、病院や薬局で働く人も、一般の労働者という面はあるため、深夜や休日手当のような時間外手当のようなものも必要となります。そのため、病院では「夜間・早朝等加算」の50点があり、薬局では「夜間・休日等加算」の40点があるわけです。
しかし、日本では、これらはすべて「保険」の対象であるため、一般的には3割負担や、高齢者の場合は1割負担などで済んだりもします。
つまり、3割負担の場合では、「妊婦加算」は、初診だけは約230円で、再診からは約110円を支払うだけで、より丁寧に診てもらうことができ、しかも、病院や薬局に行く時間も間違えなければ、無駄に病院で「夜間・早朝等加算」の150円、薬局では「夜間・休日等加算」の120円を払い続ける必要などもなくなるのです!
妊婦加算は批判が高まり年末「凍結」に。真相の“レシートの意味”こそが重要なのです。
※女性セブン2019年1月3・10日号