国際情報

アリババ馬会長は共産党員 「熱心な活動家だった」の証言も

共産党員であることが判明したジャック・マー氏(AFP=時事)

 中国の電子商取引最大手アリババグループの馬雲(ジャック・マー)会長が中国共産党員だったことが明らかになった。党機関紙「人民日報」が報じたもので、馬氏は「中国の経済発展に貢献した100人」のリストに名前を挙げられており、その紹介文に「共産党員」と記載されていた。

 馬氏は極めてリベラルな主張で知られているだけに、政党に属していないと一般的に考えられていたが、そうではないことが判明した。ネット上では「共産党員は清貧なはずではなかったのか。中国で有数の富豪が党員なんて信じられない」との驚きの声の一方、「共産党員で何が悪い。一党独裁体制の中国だからこそ、共産党員が特権を利用して金もうけができるのだ」との正反対の書き込みもみられる。

 この100人のリストの中には、馬氏同様、IT業界の大物実業家としては騰訊(テンセント)の馬化騰(ポニー・マー)最高経営責任者(CEO)や、百度(バイドゥ)の李彦宏(ロビン・リー)CEOも選ばれているが、「党員」の注釈はなかった。

 アリババの報道担当者は「弊社の幹部の所属政党がビジネス上の意思決定プロセスに影響を及ぼすことはない」と強調。そのうえで、「わが社は進出先の国の法律や規則を全て順守している」と主張したが、馬氏がいつから共産党員になったのかについては明言しなかった。

 香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は馬氏の大学時代の友人の話として、「馬氏は浙江省の大学生時代から共産党員だった。彼は党の史跡である延安などの『革命聖地』にも頻繁に旅行しており、党の活動には熱心だった」などと証言している。

関連キーワード

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト