「皇居勤労奉仕では、連続する平日の4日間、皇居と赤坂御用地で除草、清掃、庭園作業などを行います。陛下はほぼ毎週2回、皇居内で勤労奉仕のかたがたに労いの声をかけているそうです。4月までの奉仕団に参加すれば、陛下に声をかけられる可能性があるでしょう。参加受付は奉仕を希望する月の6か月前ですが、受け入れ人数に余裕がある場合は、奉仕期間の1か月前まで随時受け付けています」(前出・宮内庁関係者)
退位後、陛下が仮にすべてのご公務から身を引かれたとしても、まったくお目にかかれなくなるわけではない。
上皇・上皇后両陛下のお住まいは、本来なら東宮御所になるが、改築修繕の間は高輪皇族邸(旧高松宮邸、東京・港区)で仮住まいされる。
「両陛下は朝の散策とスロージョギングを日課にされているそうです。しかし、引っ越し先の高輪皇族邸には皇居ほどの広さはなく、散策のために外出される機会もあるのではないでしょうか。しかも高輪皇族邸は門が1か所なので、陛下のお出ましはこれまでよりもわかりやすいかもしれません」(前出・宮内庁関係者)
また、私的なご旅行、音楽会や展覧会のご鑑賞などで外出される機会もあるのだという。
「ご退位後の両陛下は公務はなさいませんが、まったく外出されないということではありません。ただ、天皇皇后に関する報道よりも上皇上皇后に関する報道の方が多くなるのは好ましいことではありません。
宮内庁は国民の関心も踏まえて、上皇上皇后の外出の際の発表をどうするのか、取材設定をどうするのかなど、難しい判断を求められるでしょう」(山下さん)
国民を愛し、国民から愛される…その関係は、退位後も変わらず続いていく。
※女性セブン2019年1月17・24日号