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改元控え、皇太子さまと秋篠宮さまの「不穏な関係」に心配

改元を控え、皇太子さまと秋篠宮さまの関係が心配されている(撮影/田中麻以)

 日没まであと30分ほど。皇居・長和殿のガラス一面に、突き抜けるように高く澄んだ青い空をわたる、赤い夕焼け雲が映っていた。

 1月2日、皇居で行われた新年一般参賀。天皇陛下在位中の最後の一般参賀とあって、平成に入って最多だった昨年の12万6720人を上回り、15万4800人が訪れた。全国津々浦々から集まった人々は寒空の下、数時間並んで参加した。あまりの人の多さに、急きょ、予定されていた5回の参賀は6回に増やされ、6回目は15時から開催された。

「異例ずくめの新年の参賀でした。15時の参賀では、普段は挨拶を含めて5分ほどのところを、両陛下は約10分も手を振られました。さらに、控え室に向かって歩き出されたのに立ち止まって、再び手を振られた。初めてのことではないでしょうか。最後の一般参賀への万感の思いが伝わってきました」(皇室記者)

 その後、「これで本日の参賀は終了いたしました」というアナウンスが流れ、多くの人が帰途についた。

 ところが、日没も迫った16時頃のことだ。長和殿前の宮殿東庭には、皇居に足を運んで「平成最長の行列」に数時間並んだものの、皇族方のお姿を見ることができなかった4000人ほどが、手に日の丸を握り、残念そうにたたずんでいた。

 すると突然、一部の人たちが驚きの声を上げた。見上げると、バルコニーの奥から人影が現れる。それは、まさかの天皇皇后両陛下だった。

「会場の片付けや警備の撤収も始まっている中、両陛下の強いご意向で、“長い時間お待たせしたのだから挨拶をしたい”と、サプライズで7回目の参賀が行われたそうです」(前出・皇室記者)

 両陛下は、退位の瞬間まで、国民と歩む姿勢を貫き通されるご覚悟だ。元日には、新元号が4月1日に発表されることが報じられた。「御代がわり」は確実に、そして刻一刻と近づき、国民はその実感を強く持ちつつある。

 しかし、次世代の皇室に一点の曇りもないとは言い切れない。宮内庁や皇族の周辺が感じている、最後に残った一抹の不安──。

◆「身の丈にあっていない」は言いすぎ

《来年春に私は譲位し、新しい時代が始まります。(中略)新しい時代において、天皇となる皇太子とそれを支える秋篠宮は共に多くの経験を積み重ねてきており、皇室の伝統を引き継ぎながら、日々変わりゆく社会に応じつつ道を歩んでいくことと思います》

 天皇陛下は昨年12月23日の誕生日会見でそう述べられた。陛下はこれまでの会見でも、皇太子さまと秋篠宮さまについて言及されることはあった。しかし、今回ほどお二方の「序列」を明確にされた発言は記憶にないと述懐するのは、ある皇室ジャーナリストだ。

「皇太子さまを秋篠宮さまが『支える』という言葉の背景には“新天皇の意思を何よりも尊重しなさい”という秋篠宮さまへのメッセージが感じられます。今回、あえて口に出されたということは、お二方の意思の行き違いに不安があり、秋篠宮さまに“天皇を支える覚悟”を今一度、求められたのではないかと考えられます」

 宮内庁周辺で話題になっているのは、秋篠宮さまの「大嘗祭(だいじょうさい)への公費支出の削減」発言である。

 今年11月、新天皇の即位に伴う重要儀式「大嘗祭」が予定されている。中でも、皇居・東御苑に「大嘗宮」という儀式用の宮殿を新造する関連費用は19億円以上かかる。秋篠宮さまは、その大嘗宮を新設せず、既存の「神嘉殿」を利用して費用を抑えれば、天皇家の私費でまかなえる規模まで縮小できると主張され、宮内庁長官へも繰り返し意見を伝えられてきたという。

「そもそも、陛下と皇太子さまも、“皇室の行事にかかる経費を抑え、国民の負担にならないようにしたい”というお考えを秋篠宮さまと共有されていると思います。ただ、秋篠宮さまは昨年11月の誕生日会見で『身の丈にあった儀式』にすべきという発言をされました。問題は、その“身の丈にあった”という、秋篠宮さま独自の表現です。兄である皇太子さまの晴れの儀式を矮小化するような表現はいささか言いすぎではないかと、首を傾げる皇室関係者も少なくありません」(宮内庁関係者)

 一部では、こんな指摘も上がっている。

「譲位に伴い、秋篠宮さまは『皇嗣』になられます。公務の幅も広がるため、秋篠宮邸が増改築されるのですが、その費用が約33億円かかるんです。大嘗祭に必要な約27億円を上回る金額です。

 また、2020年4月に予定される、ご自身の『立皇嗣の礼』にも相当の経費がかかりますが、それには言及はされていません。兄の即位の儀式には“身の丈にあっていない”と水を差しながら、自分のことについては触れないのかと思われても仕方ありません」(前出・皇室ジャーナリスト)

 秋篠宮さまは大嘗祭の費用削減について、宮内庁長官が「聞く耳を持たなかった」と直接的な言葉で批判された。

「『皇嗣』という前例のないお立場をまっとうするために、今後ますます宮内庁をはじめとした周囲の支えは不可欠です。もし意見が通らないことに不満を感じていらっしゃったとしても、会見でそれを露わにする必要があるでしょうか。今後の秋篠宮家と宮内庁の関係が心配です」(前出・皇室ジャーナリスト)

 皇太子さまと秋篠宮さまの「不穏な関係」については、過去にも指摘されてきた。2004年5月、皇太子さまが適応障害を発症された雅子さまについて「雅子の人格を否定するような動きがあった」と会見で述べられると、秋篠宮さまは同年11月、会見でこう発言された。

《記者会見という場で発言する前に、せめて陛下と内容について話をして、そのうえでの話であるべきではなかったかと思っております》

 また、皇太子さまが「時代とともに変わる公務の在り方を考えていきたい」と述べられると、秋篠宮さまは「自分がしたいことと公務は別」であり、「公務というものは受け身的なもの」だと、皇太子さまの考えを否定するような発言をされたこともある。

 そうした経緯を持つ兄弟は、次世代になって、本当に「支え、支えられる」という関係値になれるのか──皇太子さまの即位を4か月後に控え、秋篠宮さまの言動が前代未聞の波紋を拡げている。

※女性セブン2019年1月17・24日号

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