八代目市川新之助を襲名することが発表された勸玄くん(撮影/小彼英一)

「海老蔵さんは十一代目が亡くなってから生まれていますし、十二代目も勸玄くんの誕生を待たずに亡くなってしまいました。海老蔵さんには、父親も祖父も果たせなかった三代共演をしたいという思いがあるのです」(前出・歌舞伎関係者)

 自分が長生きすることで、息子に悲劇が降りかからないよう見守りたいという気持ちも強いようだ。

「次の團十郎となる勸玄くんのためにも、“團十郎の悲劇は自分の代で止める”という思いには並々ならぬものがあります。白猿とつけたのもそういった厄災を払う意味があるそうです」(前出・歌舞伎関係者)

 会見で「おのれの命の限り懸命に歌舞伎に生きて参りたい」と誓った海老蔵の言葉には、相当な覚悟が滲んでいた。

※女性セブン2019年1月31日号

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