このままいけば、豊かな森林や農地、水などの世界に誇る日本の資産は全て買い叩かれ、やがて失われるだろう。果たしてこれが、安倍総理が掲げる「瑞穂の国の資本主義」の姿だろうか。
「公共」とは何か。売り渡してはならないものとは何か。全国民が立ち止まり考えるべき時が来ている。
【PROFILE】つつみ・みか/NY州立大学国際関係論学科卒業、NY市立大学大学院国際関係論学科修士号。国連、米国野村証券等を経て現職。『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』で日本ジャーナリスト会議黒田清新人賞。『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書)で新書大賞、日本エッセイストクラブ賞。多数の著書は海外で翻訳されている。近著『日本が売られる』が発売2か月で16.5万部超のベストセラーに。
◯取材・構成/岸川貴文(フリーライター)
※SAPIO2019年1・2月号