●湾岸戦争【平成3年】(1991年8月22日号、シュワルツコフ司令官会見録)
湾岸戦争(1990年8月~1991年2月)は、多国籍軍がクウェートを奪還、イラク南部へと北上した時点でブッシュ大統領が停戦を宣言し終結した。記事は現地の指揮官、ノーマン・シュワルツコフ米中東軍司令官の会見録。同氏は戦闘を継続すれば「サダム・フセインを無条件降伏させ、連行し、戦犯として国際裁判の法廷に引き出すことも可能だったろう」と停戦が尚早だったと暗に批判した。ブッシュ・ジュニアがイラク戦争に踏み切るのは2003年だ。
●福島第一原発事故を予見【平成7年】(1995年3月9日号、原発「安全神話」の欺瞞を暴く)
2011年3月11日に発生した東日本大震災によって、全電源を喪失した福島第一原発はメルトダウンを起こしたが、その16年前に原発の「安全神話」の欺瞞を暴いた。当時は阪神淡路大震災が起きた直後であり、衆議院予算委員会では原子力安全局長が「原発は、震度7の激震にも耐えられる」と答弁していた。