ライフ

大きくする手術を受けたバスト 見抜く方法は存在するのか

ナグモクリニックの南雲吉則総院長

 1990年の開業以来、年間約700例の手術をこなし、日本の豊胸手術をリードするナグモクリニックの南雲吉則総院長。近年は母娘来院をはじめ海外からの来院者も増え、希望者は年々増加の一途を辿っているという。技術も進歩するなか、豊胸女性を“見抜く”ことはできるのか──。南雲氏が解説する。

 * * *
 豊胸術には大きく分けて3つあります。脇の下からシリコンを入れる手術、太ももやお尻から自身の脂肪を吸引して胸に注入する手術、そしてヒアルロン酸を胸に注入するタイプです。結論から申し上げると、豊胸手術した胸は全て見抜けます。

 この3つの手術に共通する見抜き方は「両手を上げる」ことです。女性が両手を上げた時、豊胸しているとシリコンなどを入れた部分も一緒に上がってしまうので、その動きで分かります。自然な胸なら、両手を上げてもほとんど動きません。裸の状態がわかりやすいですが、服を着ていても私は判別できます。もちろん、シリコン手術は術後1年くらい注入部の傷が赤く残るため、一目瞭然です。

 ただ都市伝説的に“シリコンが入っている胸は冷たい”などと言われますが、これは間違いです。シリコンにも体温が伝わるため他人が触って分かるほどの温度差は生じません。また“シリコン挿入した胸は暗い所で光る”とも言われますが、これも全くの嘘。ただ、胸のレントゲンを撮った時に白い影が出る場合があります。

 最近のヒアルロン酸注入の進歩は凄まじいです。超音波で胸の内部を観察しながら乳腺と筋肉間にヒアルロン酸を注入するため、体への負担も少なく見た目も自然な仕上がりです。我々はより自然な胸を再現するために、今後も技術を磨いていきます。

取材・文■河合桃子 撮影■井上たろう

※週刊ポスト2019年2月8日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「正しい保守のあり方」「政権の右傾化への憂慮」などについて語った前外相。岩屋毅氏
「高市首相は中国の誤解を解くために説明すべき」「右傾化すれば政権を問わずアラートを出す」前外相・岩屋毅氏がピシャリ《“存立危機事態”発言を中学生記者が直撃》
NEWSポストセブン
3児の母となった加藤あい(43)
3児の母となった加藤あいが語る「母親として強くなってきた」 楽観的に子育てを楽しむ姿勢と「好奇心を大切にしてほしい」の思い
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
神戸ストーカー刺殺“金髪メッシュ男” 谷本将志被告が起訴、「娘がいない日常に慣れることはありません」被害者の両親が明かした“癒えぬ悲しみ”
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
木瀬親方
木瀬親方が弟子の暴力問題の「2階級降格」で理事選への出馬が絶望的に 出羽海一門は候補者調整遅れていたが、元大関・栃東の玉ノ井親方が理事の有力候補に
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン