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2019.02.02 16:00  NEWSポストセブン

大坂なおみの口癖「なんか」に彼女の強さが表れている

 世界トップとなった全豪の優勝表彰式もユニークでした。

 大坂選手の視線は伏し目がち。少しとまどったような、遠慮がちな表情。目を見開いてカメラを見つめ全身で歓びを爆発させるといった欧米選手のスタイルとはたしかに違いました。一歩引いた雰囲気に対して、海外メディアの中には「禅・Zen的」と報じた社もあります。

 たしかに彼女のスタイルからは「柳に風」という言葉が連想されます。柳の枝はしなやか。柳は強風にいたぶられても、倒れることがない。強い力に対抗しようとして強い力で向かえばポキッと折れてしまうけれど、柔らかく受け止めればいつまでも折れず、負けることもない。

 あるいは、「柔よく剛を制す」という言葉も浮かびます。

 ご存じのように柔道の祖・嘉納治五郎氏が広めた有名な言葉です。が、実は「柔よく剛を制す」には続きがあり、「剛よく柔を断つ」という言葉と一対となっています。柔らかさと強さ。両方揃えば最強、ということなのでしょう。

 一歩引くことのできる冷静なメンタル=柔と、強い手首やしなやかな筋肉によるパワープレー=剛。「剛柔一体」を大坂選手は今、体現しつつあるのかもしれません。

 コートに入ってきた虫を追い払おうとボールパーソンを呼んだ時のことも印象的でした。

「優しく触れるのは苦手。間違って踏んじゃったりしそう。あの子たちはみんな、捕まえるのに慣れていそうだと思ったから……」と申し訳なさそうにコメント。その伏し目がちな表情が、激しく世界の頂点で闘うアスリート像とあまりにも対照的だったために、多くの人の心はグっと掴まれました。

 次の「なんか劇場」が待ち遠しい──世界中にそんなファンがたくさん生まれたことでしょう。

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