映画「ヘルタースケルター」のプレミア試写会で挨拶する新井浩文容疑者(2012年7月=時事通信フォト)


「風俗店に行くのと、エステ店で“偶然”そうなるのでは全然違うでしょう。そういうドキドキを楽しみたいんですよ。高級エステ店だと、働いている女性のレベルが高いし、しっかりとしたマッサージも受けられるから癒しにもなる。ただし、性的なサービスを受けられるといっても“本番”はない」(小林さん)

 俳優やタレントたちがこれらのエステ店を利用しがちなのにも理由があると、芸能関係者も証言する。

「芸能事務所に所属する駆け出しタレントが、こうしたエステ店で働いている場合もあり、秘密厳守が徹底されていますから、客側も安心して使えるんでしょう。ただし、客が変なことをやると、一気に話が回ります。以前、エステ店の利用者だった某有名俳優が、セラピストの女性にわいせつな行為をしたと週刊誌がすっぱ抜きましたよね? お互いに“違法”であることを認識している世界ですから、秘密は強力に守られますが、強要や暴行などのトラブルを起こすと、ただでは済まない」(芸能関係者)

 性的サービスを提供するのであれば、本来は管轄の公安委員会へ届け出ねばならない。許可には様々な条件があり、営業地域や形態に制限があり、定期的に講習も受ける必要がある。より自由に営業したいと無届け営業をするわけだが、当然のことながら、それは法律に違反している。違法であることを逃れる苦しいいいわけとして、エステ店側が提供するサービスなのではなく、あくまで従業員と客が個人的に行っているという屁理屈を用意するのみだ。

 都内で複数の店舗を運営する派遣型エステ経営者の溝口昌之氏(仮名・50歳)は、こうした現実に頭を悩ます。

「研修を受けた女性による確かなマッサージが売りの我が店でも、性行為を行うような他店と勘違いされるお客様のご利用によりトラブルが頻発しています。こうしたイメージが先行してしまい、店や働く女性のイメージが低下しているのも許せません」(溝口氏)

 前述の通り、警視庁は東京都内のこうした“違法店”や“グレーゾーン店”の存在をすでに把握している。一方で、エステやマッサージは、重労働だが人を癒やす、やりがいのある仕事として女性からの人気が高い。まっすぐな気持ちで仕事に就いたのに、グレーゾーンなサービスを標準だと勘違いする不埒な客による被害が、これ以上増えないことを願う。

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