国内

グレーゾーンなマッサージ店増 新井浩文事件は氷山の一角

グレーゾーンなマッサージ店によって勘違いした客が増加

 昨年7月に東京都内の自宅で行ったセラピスト女性への強制性交容疑で、俳優の新井浩文容疑者が逮捕された。女性は派遣型マッサージ、または派遣型エステと呼ばれる業種のサービス店で働いており、深夜、顧客の自宅へ赴き施術をするのは通常業務らしい。一方で、同様のサービス業者には、通常の「マッサージ」「エステ」にとどまらないサービスを行っている店が複数、存在するために今回のような事件が起きたのではないかとも言われている。ライターの宮添優氏が、グレーゾーンなマッサージのサービス実態をレポートする。

 * * *
 俳優の新井浩文容疑者が、強制性交の疑いで逮捕された事件が社会に衝撃を与えている。

 数々の映画やテレビドラマに出演し、自ら主演を務める作品もあるほど「実力派俳優」の名をほしいままにしてきた。だが、「あまりにタイミングと、そして罪状が悪すぎる」(テレビ関係者)というくらい、俳優としての復帰は絶望的な見方もある。

「派遣型エステ店女性に対する強制性交」の容疑で逮捕されたと報じられているが、この微妙なニュアンスが様々な憶測を呼んでいる。被害者女性は風俗嬢だったのではないか、派遣型エステ店と名乗っているが本当は性的サービスもしていたのではないのか、といった類の噂である。大手紙社会部記者が解説する。

「現在、都内にはエステ店を謳って違法な風俗営業をしている店舗が百件弱あると捜査当局は見ています。中には、二時間で3~5万円とるような高級店もあり、芸能人やタレントが利用している例もあります。多くのエステ店で性的サービスは行いませんが、これら“一部の店”と勘違いした容疑者が、犯行に及んだ可能性はありますね」(大手紙社会部記者)

 ネット上で「高級メンズエステ」「出張エステ」などと検索すると、清潔なイメージのホームページがたくさんヒットする。その中に、東京・麻布界隈の人気店「X」と、新橋の人気店「Z」という店がある。

「いずれも表では高級エステ店ということになっていますが、セラピストの女性によっては、また一部の店は追加料金次第で性的な性サービスを受けられると一部の男性の間で話題になっています。これらの情報はネット掲示板などに続々書き込まれていて、利用者男性は逐一チェックして店を訪れるのです」

 こう話すのは、自らも「エステ店」の利用者である都内在住の出版社勤務・小林一郎さん(仮名・30代)。3万円以上という高額な料金を払うのなら、さっさと風俗店に行けばよいのではないか、こんな素朴な疑問をぶつけると次のような答えが返ってきた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
マッチングアプリぼったくり。押収されたトランプやメニュー表など。2025年5月15日、東京都渋谷区(時事通信フォト)
《あまりに悪質》障害者向けマッチングアプリを悪用した組織的ぼったくりの手口、女性がターゲットをお店に誘い出し…高齢者を狙い撃ちする風俗業者も
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン
“じゃないほう”だった男の挑戦はまだまだ続く
「いつか紅白で『白い雲のように』を歌いたい」元猿岩石・森脇和成が語る有吉弘行との「最近の関係性」
NEWSポストセブン
白鵬の活動を支えるスポンサー企業は多いと思われたが…
白鵬「世界相撲グランドスラム」構想でトヨタ以外の巨大スポンサー離反の危機か? “白鵬杯”スポンサー筆頭格SANKYOは「会見報道を見て知った。寝耳に水です」
週刊ポスト
6月13日、航空会社『エア・インディア』の旅客機が墜落し乗客1名を除いた241名が死亡した(時事通信フォト/Xより)
《エア・インディア墜落事故》「ボタンが反応しない」「エアコンが起動しない」…“機内映像”で捉えられていた“異変”【乗客1名除く241名死亡】
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン