中国中央テレビ局(CCTV)によると共産主義青年団の支部が、王君が通う学校の生徒全員に衣料が生き渡り学校に暖房が設置できるようにと10万元(約170万円)を寄付したほか、中国全土から多くの寄付が寄せられた。
また、王君の父親にも同情があつまり、これまでは建設現場に止まり込みで毎月3、4回しか自宅に帰れない忙しい仕事の割には100元(約1700円)ほどの月給しかもらえなかったが、いまでは毎日200元の収入が得られる建設現場で働けるようになったという。このおかげで、学校から10分ほどの場所に家を建てたほか、ほとんどなかった家財道具も増えて、テレビなどの電化製品も揃えられたという。
王君は生活環境の変化について、多くの人々の善意に支えられていることを担任の教師や校長先生から教えられており、将来の夢も「人々の役に立てるように、警官になりたい。悪い奴を捕まえないといけない」などと話しているという。
中国メディアは北京在住の格差問題専門家の話として、「中国の農村地帯の生活はまだまだ貧しい。教育をまともに受けられない子供たちもたくさんいる。王少年だけでなく、多くの恵まれない子供たちに愛の手を差し伸べてもらいない」というコメントを紹介している。