「ブラックサンダー 義理チョコショップ」は多くの客で賑わう

中の人:有楽製菓としては、1本30円(税抜)というお手軽価格のブラックサンダーは、贈る側も、もらう側も気兼ねなく利用でき、義理チョコにピッタリだと考えています。また、義理チョコ自体は「日頃の感謝の気持ちを伝えるきっかけ」として良いものだと考えています。しかし、「義務チョコ」という言葉もあるように、バレンタインや義理チョコを負担に感じている人も多くいることも存じあげています。その中で、負担に感じている人にも「義理チョコは30円のブラックサンダーでいいんじゃない?」というメッセージが伝われば良いと思い、投稿しました。

 2018年2月1日に日経新聞の1面広告として、ゴディバ様が「日本は、義理チョコをやめよう」というメッセージを出され、SNS上で拡散され義理チョコの是非についてさまざまな意見が交わされていました。

 その中で、ブラックサンダーが2013年から「一目で義理とわかるチョコ」というコピーで義理チョコとしての活動を行っていたこと、またその前日にツイッターで歴代の義理チョコパッケージの紹介をしていたことや、ちょうど義理チョコ専門ショップのオープン期間中であったこともあり、過去の投稿や店舗・広告の画像が拡散されていました。そのような状況もあり、「義理チョコ代表として、ブラックサンダーはどう出るのか?」と注目されているようには感じておりました。

――それであのメッセージを出したらあそこまでの反響になったわけですね。多数の報道もされましたが、その後の大反響を通じ、何かSNS活用への意識は社内で変わりましたか?

中の人:自社アカウントの投稿でもっとも拡散されましたが、このおかげで何かが大きく変わったという認識はありません。もともとは、新商品紹介の投稿のみを行っていたのですが、2017年の夏ごろより、商品のお知らせ以外の投稿も徐々に始めていました。

 SNSを活用することは、マス媒体での宣伝広告とは異なり、私たちのメッセージが一方通行ではなく、商品や私たちのメッセージに対しての感想や期待感、そしてご指摘などの反応が返ってきます。そして、可能な限りレスポンスすることやお客さまの投稿に対応(いいね、リツイート)することで、ブラックサンダーのファンと一種のコミュニティがつくり出せたのかなと感じています。また、ブラックサンダーのブランドがもつキャラクター性とSNSという場の親和性が非常に高いということかもしれません。

 SNSでいただいたコメントや反応は、商品の企画などにも活かせることはもちろん、ファンの皆さまが拡散していただけるので、広くブランドを知っていただけるのかなとは思いますが、もともとお客さまと真摯に向き合いながらおいしいお菓子を作りだしていくことを徹底してきた私たちにとって、お客さまと結びついていくひとつのツールとしての意識に大きな変わりはないんです。

 今後もブラックサンダーの独特な世界観を発信して、お菓子を食べるときと同じように、SNSの場でも楽しんでいただけるようにしていきたいです。

関連記事

トピックス

昭和館を訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年12月21日、撮影/JMPA)
天皇ご一家が戦後80年写真展へ 哀悼のお気持ちが伝わるグレーのリンクコーデ 愛子さまのジャケット着回しに「参考になる」の声も
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
《ジャンボ尾崎さん死去》伝説の“習志野ホワイトハウス豪邸”にランボルギーニ、名刀18振り、“ゴルフ界のスター”が貫いた規格外の美学
NEWSポストセブン
西東京の「親子4人死亡事件」に新展開が──(時事通信フォト)
《西東京市・親子4人心中》「奥さんは茶髪っぽい方で、美人なお母さん」「12月から配達が止まっていた」母親名義マンションのクローゼットから別の遺体……ナゾ深まる“だんらん家族”を襲った悲劇
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
1年時に8区の区間新記録を叩き出した大塚正美選手は、翌年は“花の2区”を走ると予想されていたが……(写真は1983年第59回大会で2区を走った大塚選手)
箱根駅伝で古豪・日体大を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈3〉元祖“山の大魔神”の記録に挑む5区への出走は「自ら志願した」
週刊ポスト
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
〈タバコに似ているとの声〉宮内庁が加湿器と回答したのに…秋篠宮さま“車内モクモク”騒動に相次ぐ指摘 ご一家で「体調不良」続いて“厳重な対策”か
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト
米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン