国内

新幹線「のぞみ」開業により上方のお笑いが全国区になった

のぞみは1999年に営業運転開始(時事通信フォト)

 平成(1989年~)に入り多くの都市開発が進むなか、長崎・ハウステンボスや東京ディズニーシー、表参道ヒルズなど、平成に産声をあげたテーマパークや商業施設は数知れない。「開業」という観点で平成を振り返ると、文化が変わるきっかけが色々存在することが分かる。

 なかでも2003(平成15)年に開業した六本木ヒルズは、オフィスや映画館、集合住宅などを擁し、入居する企業や住民がITの上場企業や大物著名人ばかりだったことから、富裕層の象徴として度々メディアに取り上げられた。

 鉄道網も全国に張り巡らされ、北陸や北海道、九州などで新幹線が開業した。東京と大阪を結ぶ東海道新幹線では、さらに短時間で移動できる「のぞみ」が導入された。鉄道ジャーナリスト・梅原淳氏が解説する。

「当時、すでにバブルは崩壊していましたが東海道新幹線は混雑し、指定席を取りづらい状況が続いていました。『ひかり』は東京―新大阪間が2時間52分でしたが、最高時速270キロの『のぞみ』導入によって2時間半に短縮。移動が楽になったのはもちろん、本数の増加が可能になり輸送力が格段にアップしました。

 東海道新幹線利用者は平成元年で1日32万人でしたが、今は47万人。関西から日帰りで東京に来ることも簡単になりました。東西の文化交流も深まり、上方のお笑いが全国区になったのも『のぞみ』のおかげと言われています」

関連キーワード

関連記事

トピックス

羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
シリアスな役あkら、激しいアクションまで幅広くこなす北村
北村匠海、朝ドラ『あんぱん』で“やなせたかしさん役”として出演か 主演の今田美桜とは映画『東リベ』で共演し強い絆
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
入社辞退者が続出しているいなば食品(HPより)
「礼を尽くさないと」いなば食品の社長は入社辞退者に“謝罪行脚”、担当者が明かした「怪文書リリース」が生まれた背景
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
入社辞退者が続出しているいなば食品(HPより)
いなば食品、入社辞退者が憤る内定後の『一般職採用です』告知「ボロ家」よりも許せなかったこと「待遇わからず」「想定していた働き方と全然違う」
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン